神の実?トウモロコシ ヌチグスイ *㉖
家庭菜園上手の叔父が、どっさりと届けてくれたトウモロコシ。間引いたヤングコーン(ベビーコーン)も一緒に到着したので、大忙しの朝となった。
収穫後は、糖度が時間の経過と共にドンドン下がっていくから、とにかく、たくさん着込んでいる皮を剥いて、下処理を施さなければならない。
山のように積みあがっていく、外した皮が驚くほど多くて、慌てて母が庭の片隅に運んでくれた。
産直ではこの時期限定で入手できるであろう、ヤングコーンはこの記事を↓参考に。すぐに食べないものは、冷蔵庫や冷凍保存に。
独特のツンとくる香りと共に柔らかな歯ざわりも楽しい、ヤングコーン。
まずは、裏の畑で採れた胡瓜を薄くスライス、刻んだきくらげと一緒に酢の物で頂いた。いろんな歯触りと、サッパリとした甘酸っぱさが急に蒸し暑くなったこの時候に合うメニュー。
トウモロコシの効能ってあるのだろうか?と気になって、調べてみた。知らなかったとは言え、想像以上に栄養豊富な実力派の食物であった。
そして、トウモロコシはそのヒゲも薬効あらたかな、季節のお悩み事に対処するヌチグスイだったと知れて、尚更に有難さを感じる。むくみ改善などに役立つ、れっきとした薬草だ。
トウモロコシのヒゲ茶は自家製で作れる↓ようだし、市販品もむくみの改善などの効果もある薬草茶として多々ある。
わたくしには、毎年梅雨頃から決まって具合の悪くなる、古くからの友人がいる。検査をしても原因不明のままなので、これといった対処法は見つかっていない。暑さも大きな負担であるが、思うに多湿が主犯の気がしている。トウモロコシの人体内の滞る水を捌く力に期待して、彼女を長年悩ませている不調を軽減するべく、ヒゲ茶と比べて遜色ない、香ばしい飲み口のコーン茶を、今夏は贈ろうと思う。
甘くて、栄養豊富でしかも薬効あらたかな食物であるトウモロコシ。ところが、よくよく調べていくと、かなりすごいことになっていると気づくのだ。それは「トウモロコシに人類は支配されている」という、一見するとトンデモな事実である。
しかし、上記記事のように事実を並べて考えれば、至極当然の結論である。それを、裏付けるように、南米の古代文明でのトウモロコシの扱いは、やはり、「神がもたらした食物」である。現在、博物館で丁度取り上げられているようである。↓
神秘でありながら、がっつりとわたくし達現代人の生活の隅々にその存在が不可欠になっている、トウモロコシ。知らぬ間に人類は、この穀物に完全に操られているのだろうか?
実際に日本の食生活においても、あらゆるものにトウモロコシは含まれていて、しかも大変悩ましい問題も多分にはらんでいる。
ここ数年のコロナ騒動の主たる懸念の一つである、「遺伝子操作技術」にもトウモロコシはずっと以前から深くかかわっているのだ。消費者問題において、その課題に取り組む日本消費者連盟の活動でも重視されている懸念。その公開質問状を読めば、どこが問題点なのかを知り、考えることができる。
日本ではイケイケドンドンの遺伝子組み換え食品も、今年、メキシコでは、遺伝子組み換えトウモロコシの種まきと、除草剤のグリホサートの禁止が発効した。隣国アメリカの国益に反することであっても、↓自国民の健康と主食の安全な確保を選択するという英断である。
翻って、この日本では、政府自らが、勤勉で穏やかな自国民を守るどころか、あらゆる危機に追い込んでいるのは一体何のためだろう。特にこの十数年間ずっと、わたくしには不可解としか言えない事象が、あらゆる分野において続いている。現在は加工品に含まれている遺伝子組み換えトウモロコシが、今後国内の栽培用に開発されて許可される可能性も、トマトを観れば想像に難くない。
子どもたちに、健やかに育つ環境と食を与えるという極めて当たり前でささやかなことが実現するために、多くの人が気づいて行動することは、当然であって、それほど大それたことではないはずだ。美味しい安全なトウモロコシを安心してほおばることのできる国でいてほしいと、人様が聞けば笑われるような小さなことを、わたくしは心から願う。
神様がもたらしたというトウモロコシを、金儲けのためにその遺伝子を いじくる冒涜に畏れを感じるわたくしは、ちっぽけな人の仔の一人である。そのような一人が普通にあちこちに心穏やかに暮らせる、当たり前の国になることこそが神様の願いでもあると思うのだけれど。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。
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