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マイクロノベル集/わがまま 029

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AIだって創作ぐらいできますのよ。昔々、お父さんとお母さんが住んでいました。お父さんは会社に行くと言って反対方向に、お母さんはその様子をベランダから見ていました。すると橋の下に赤ちゃんが。「うちの子に変な話を聞かせないでくれるかな」


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生後七ヶ月ぐらいで人見知りが始まる。世のおじいちゃんおばあちゃんが後悔するのはこの頃だ。「スマホのAI認証が働かないんですけど!?」あまりログインしてなかったんじゃない? あっ、いつも窓から遊びに来る猫ちゃんだ。


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昔々あるところに、お爺さんとめでたしめでたしが住んでいました。お爺さんが気に入って冒頭に連れてきたのです。めでたしめでたしは結末に戻りたい一心で旅に出ることを決意しました。しかし、そうは問屋が卸さない。旅立つ前にめでたしめでたし。


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二足歩行になりたいのです。世の中にはモノレールなんていう一本足みたいな乗り物もありますし。ええ、ご覧の通り現在は四本足で、椅子をやっております。はあ、難しいですか。職業選択の自由なんてウソですな。


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どんじゃらほいするために森の木陰を作ったぞ。そこの人、いっしょに楽しくどんじゃらほいしませんか。今なら入場料は安くしますよ。ルールにはきちんと目を通してね。あっ、こら、どんじゃらほい以外は禁止です! もうっ、みんな自分勝手で困るよ。

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