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NAGU キャラクター設定ガルーダ③
「ガルーダ」というのはヒンドゥー教でヴィシュヌ(三大神の一人)の駆る霊鳥として知られる。
叔母の計略で奴隷になってしまった母を開放するためアムリタという不死の薬を持ってくるという約束を叔母の子供のナーガと交わす。
我欲に溺れず薬を持ち帰ったガルーダに感心したヴィシュヌが「アムリタを使わず永遠の命が欲しい。そして、あなたの側に永劫いさせてほしい」というガルーダの願いを聞き入れ、以降ビシュヌの駆る霊鳥となる。
ヒンドゥー教に全く疎かった火沢だが、去年スマホで調べたら、このような逸話を知ることができた。
当初、ガルーダというのは何の打算もない適当なネーミングだった。
ところが蓋を開けてみると…
ガルーダには「母」と「永遠の命」という2つのキーワードが存在する。
「母」は子供の頃に殺された実母ヴィーナへの想いと、その後養母となるナグとの関係、そしてグランイスタの王として自身が国母となる、様々なエピソードと重なる。
そしてナグに「永遠の命」を授かる。
これもヒンドゥー教の神話と重なる。
![](https://assets.st-note.com/img/1721089889131-OdMX8azrXL.jpg?width=1200)
(いずれこのエピソードは小説で公開予定)
ナグの右手の印相(いんぞう)は相手に永遠の命を与える際、結ぶもの。
楳図かずおの「グワシ」に酷似しているので冷や汗(笑)。
で…
ナグ、目が虹色になってどうしちゃったの?
というツッコミもあると思うが、これは火沢がカバラ数秘術が好きで去年、調子づいたもの(苦笑)。
33という数字のイメージカラーは虹色で多様な側面がパーソナリティとしてあるらしい。
そこでナグの初期設定として、時に人格が交代する(人に魔法をかける時とかね)というものがあり、これと絡めてついでに虹色にしてしまえ、と(笑)。
そう、虹色のナグはnoteで改めて設定し直したものだった(苦笑)。
そして、あとに引けなくなったと(苦笑)。
でも、今では結構気に入っている。
そして…
次は前回の記事でも書いたエカチェリーナ二世。
こちらも運命的なものを感じていて…
まずは…
エカチェリーナ二世の功績の一つとして自身の膨大な美術品を公開するため有名なエルミタージュ美術館を建造した、というものがある。
自身も貪欲な散財家であることを自認していたらしい。
世界中から収集された絵画や彫刻、陶磁器、食器、そして愛人から贈られた「からくり時計」を展示…
そう、このからくり時計、フクロウ、孔雀、雄鳥(おんどり)を模したもので、孔雀は「永遠の命」を象徴しているらしい。
ガルーダが「盗賊」で多くの盗品を所持していのも重なる。
前回の記事で、チラッとお見せしたが、エカチェリーナ二世が所持していた小銃と言うものがある。
ガルーダの側近、ガネーシャが手にしていたものが、それである。
彼女が息を引き取る際、ガルーダに手渡すのだが
![](https://assets.st-note.com/img/1721116840161-6qQUTtrYhs.jpg?width=1200)
今際の際のガネーシャの言葉はガルーダに対する信頼の深さゆえ。
ガネーシャは没落した貴族の娘だったが国の腐敗と自身の家を重ね、呪っていた。
銃は祖父の形見。
唯一、ガネーシャが心を許した最愛の人。
家名を捨てて家出した後は踊り子として身をやつしていたが劇団員の男たちに辱められ、この世の全てを憎むようになる。
後に支配人を含めたの全ての団員を銃殺し国に追われているところをガルーダ率いる盗賊団、黒鷺(くろさぎ)に助けられる。
自らが国を盗り世界を変えようとするガルーダにガネーシャは次第に惹かれていった。
![](https://assets.st-note.com/img/1720203008984-zy2nm0Hdd8.jpg?width=1200)
実際に撃鉄を起こし引き金も引ける。
![](https://assets.st-note.com/img/1720203062402-nyTTZ6A0fw.jpg?width=1200)
ガルーダ?(笑)
もちろん世界が違うので似ているだけだけどガルーダも譲り受けた際、何かを感じて懐かしくなったんじゃないかな…
![](https://assets.st-note.com/img/1721052022507-3cLdNTe6AX.jpg?width=1200)
ナンディンの仮面の角とガネーシャの銃。
現在もエルミタージュ美術館で三丁、所蔵されているらしい。
そしてもう一つ…
エカチェリーナ二世がロシア帝国の領土拡大に努めたこと。
盗賊時代のガルーダが自国の版図拡大に浮き身をやつし破滅していく様はエカチェリーナと重なる。
このことは彼女の功績の一つとして数えられるが外国から嫁いで皇帝となった彼女の心中は孤独と虚無感しかなかったのではないか、と火沢は推察している。
多くの男性と関係を持っていたエカチェリーナ二世は「王冠を被った娼婦」とあだ名されていたほどの放蕩ぶりだったようだが、夫をから冷遇されたり、異国の地での周囲の期待など心理的な圧力が強かったのではないだろうか。
歴史的には「改革の旗手」のような評価のされ方をするが、火沢は記事を読み続けた結果、本当は孤独で寂しい人だったのかもしれない、と思うようになった。
在位中、彼女はポーランドやウクライナ、クリミアまで領土拡大を図りロシア帝国栄華の礎を築いてきた。
しかし、自国民に対する冷遇も看過できないものがある。
農奴制の強化である。
農民の自由を縛り農業に徹底して専念させる「農奴制の強化」を行い、農作物を輸出することで国の収益にしていたらしい。
不当な課税や圧力に耐えきれず農奴の反乱もあったが、彼らの意向を汲むことなく鎮圧してしまう。
国民の人気もあったようだがロシア帝国の華やかな隆盛とともに、こうした農奴の悲劇が対象的になっていった。
エカチェリーナの心中は、どんな想いが巡っていたのだろう。
版図拡大と美術品の蒐集…
改革と圧政…
情欲と孤独…
唯一、心を開いたのは、前述したからくり時計を贈った愛人のポチョムキンだけだったかもしれない。
ポチョムキンはエカチェリーナにとって長年愛人関係にあったが友人としても絆を深め敬意を払い、一貴族にすぎない彼と秘密結婚していたという話もある。
彼女にとってポチョムキンは心を許した唯一の男性だったのかもしれない。
千を超える手紙をやり取りした蜜月の関係も終盤は冷めていたようだが…
ポチョムキンが52歳で亡くなった際、エカチェリーナは悲痛な胸のうちを明かしている。
弟子であり、親友であり、偶像である、と。
14歳で見知らぬ土地に嫁いだ一人の女性の波乱な人生の光と影は近隣諸国を飲み込んだ帝国の軌跡と重なる。
そして大きく膨らんだ大国の残光は今日のロシアを在りし日の姿へ突き動かしていく…
分断か統合か。
歴史は繰り返されるのか。
ガルーダは…
火沢の心の中で前世の「やり直し」をしているように思える。
自分が本当にすべきだった「治世」を。
エカチェリーナ時代に埋まらなかった心の隙間をナグファミリーに迎えられ埋めていく。
国民に寄り添うとは、どういうことか?
国家の本来のあり方とは?
ガルーダは俺の心の中で、国有地を開墾し、菜園や果樹園を自国民に無償で貸し与えている。
最後に…
![](https://assets.st-note.com/img/1720266054432-ONAr9E2UQQ.jpg?width=1200)
アクセントとして状況によって前方に流したりしてたんだけど…
肖像画を見たのが後だったと思うんだけどな…
キャラクター設定 ガルーダ④に続く。
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