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【名大ニュース】気鋭の若手起業家らがトーク/スタートアップ拠点 「OICX」7周年記念イベント

名古屋大学が大学発スタートアップ(新興企業)を支援する拠点「OICX(オイックス)」が開設7周年を迎え、2月8日に名古屋市内で記念イベントを開催しました。
OICXで“生まれ育った”気鋭の起業家らが参集し、起業のやりがいや苦労などを語り合ったほか、OICXを支援してきた岡谷鋼機株式会社(名古屋市)の岡谷健広社長に感謝状を贈りました。

OICXは、名大が起業家の育成と支援を目的に2017年に開設した拠点。これまで24社が入居し、仕事や打ち合わせ、起業家同士の交流、企業とのマッチングなどの場として活用してきました。

イベントに出席した(前列左から)名古屋大学・武田一哉副総長、杉山直総長、岡谷鋼機・岡谷健広社長、東海国立大学機構・松尾清一機構長と(後列)OICXから生まれたスタートアップ代表ら

名大副総長としてスタートアップ育成に取り組む武田一哉教授は、OICXから生まれた企業の価値(推定時価評価総額)が1000億円を超すことを報告。「スタートアップを成長させる上で、研究者のつながりを足掛かりにした採用、共同研究、事業協業、海外ベンチャーへの投資など、大学が果たす役割は大きい」と“大学発”の利点を挙げ、「グローバルな学術研究のコミュニティを起業家の人たちに提供することは非常に重要」と、今後への意欲を示しました。

OICXを巣立ち、世界を舞台に事業活動を展開する(株)ティアフォーの加藤真平CEO(最高経営責任者)は、“自動運転の民主化”を掲げる経営方針とスタートアップの成長について講演。研究開発の成果を無償で公開する“オープンソース”が成功のカギだとし、「自身が天才ならテスラなど世界トップに勝てばいいが、現実的に困難。オープンソースにより僕らのノウハウが世界中で使われることでゲームチェンジが進む」と語りました。

活動報告する武田副総長(左)、講演するティアフォー・加藤真平CEO(右)

OICXを拠点に成長したスタートアップ6社の代表によるディスカッションでは、資金調達や社会実装の苦労、成果を生み出せないときの苦しさなどが明かされたほか、「個人データ活用の技術で世界一になりたい」「あらゆる製品の内部で自社のシステムが動いている」などと、明るく前向きな発言が飛び交いました😄

ディスカッションする(左から)加藤真平CEO、オプティマインド松下健社長、Acompany・高橋亮祐CEO、トライエッティング・竹島亮CTO、マップフォー・橘川雄樹代表、Sonoligo・遠山寛治社長

【リンク】
大学発スタートアップのためのインキュベーション施設 | 名古屋大学オープンイノベーション拠点 | OICX of Nagoya University