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ご来場者様は800人を超えました!本日、小泉八雲の『怪談』美術展最終日です

9/18から11日間行なわれてきましたアイリッシュデイズ2024、そこで行なわれていたアイルランド・日本交流美術展@長久手市「怪談~ラフカディオ・ハーンとの邂逅」が、とうとう終幕を迎えます。

長久手市文化の家には沢山の方にお越しいただき、協力団体である当研究会としてもたいへんうれしい限りです。
今日はラストイベントであるアイルランド音楽のコンサートもあり、きっとまた沢山の方がいらして下さると思います。

さてここで、今回の美術展の素晴らしいご協力者たちをご紹介します。

最初のお1人は、豊田市美術館学芸員の鈴木俊晴です。
今回は、美術展の展示構成をお願いし、小泉八雲の『怪談』ばなしから発展した41作品を鑑賞する空間が見事にできあがりました。ご来場のみなさまからも高い評判をいただいております。
同氏は、2013年に豊田市美術館と東京国立近代美術館で開催された、現代アイルランドを代表する画家フランシス・ベーコン展を担当されています。

お二人目は、この美術展でBGMとして流れているサウンドスケイプの作曲者であるニール・オコナーです。
ダブリン在住の作曲・演奏家で、実験音楽やエレクトロアコースティック音楽に関わり、過去20年間にわたりアイルランド、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア、アメリカ各地で幅広く公演活動をされています。

今回の美術展では、小泉八雲が120年前に残した文学『怪談』によってインスパイアーされたアーテイストたちによる美術と音楽を通したオマージュであるということで、現代社会への問題提起でもある本展に合わせたサウンドインスタレーションとして、鈴木氏の作り上げてくださった会場の空気がまた特別な空間へと化学反応をおこしています。

今回の作品は、「妖怪/Yōkai」というタイトルで、、7つのサウンド作品からなるコレクションです。
「山の気(山)」
「道の気(道)」
「木の気(木)」
「水の気(水)」
「海の気(海)」
「雪の気(雪)」
「音の気(音)」
「妖怪」(奇妙な幻影)に基づく日本の民間伝承における超自然的存在や霊に焦点を当てた作品となっています。
これらの作品は、日本の伝統楽器と電子音を融合させたアンビエント電子音楽のスタイルで書かれており、サウンド面では、1983年の高田みどりの『Through the Looking Glass』や1986年の吉村弘の『Green』に影響を受けています。

この作品は、こちらのサイトで視聴することができます。

本日が最終日ですが、ぜひご覧になってからまたこの音楽をお聴きいただければ幸いです。
もしお越しいただけない方は、ぜひこちらの音楽をお聴きいただいて雰囲気をお楽しみください。

その際は、こちらの美術展のページに、各作品の紹介がありますので、そちらをご覧いただきながら、お聴きいただくことをお勧めします。

この美術展はアイルランドと日本の巡回美術展となっており、今後はイギリス、アメリカでも展示される予定になっております。この巡回美術展を企画しているKwaidan Exhibitionのwebページでは、そのすべての情報を見ることができます。

ここのメーリングリストに参加すると、各地で行われる巡回美術展の情報が得られますのでお勧めです。

このような素晴らしい企画の一旦に長久手怪談展(アイルランド・日本交流美術展@長久手市)を加えていただけているのは、大変光栄なことであります。

美術展というのは、ただ作品を並べて鑑賞するだけではなく、空間、音による影響も非常に大きく、鈴木氏、ニール氏のご協力によりこの会場全体が一つの作品になっている、ということをご体験いただける場となっているのがとてもうれしいです。

この美術展に関わらさせていただけたことは研究会メンバーにとっても非常に貴重な体験となり、これからの活動に影響することは間違いありません。
企画者であるブルー・ムーン・プロジェクツには大変感謝申し上げます。
ありがとうございました。

(C)

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