【5/31 #日めくりクラシック音楽 】今日はオーストリアの作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの命日(1809年)~弦楽四重奏曲第77番「皇帝」~
こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1809年5月31日が命日である、オーストリアの作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの代表曲である弦楽四重奏曲第77番「皇帝」をご紹介します。
フランツ・ヨーゼフ・ハイドンとは?
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732年3月31日 - 1809年5月31日)は、現在のオーストリア出身の音楽家であり、古典派を代表する作曲家。また、弟ミヒャエル・ハイドンも作曲家として名を残している。
77年という生涯に100曲を超える交響曲や、68曲の弦楽四重奏曲を作曲し、交響曲の父、弦楽四重奏曲の父と呼ばれている。 その他ほぼ全てのジャンル(オペラから民謡の編曲に至るまで)を網羅しており、膨大な作品の総数はおよそ700にも及ぶと言われている。
7歳でウィーンのシュテファン聖堂児童合唱団員となったが,声変りのため16歳でやめ,その後約10年は安定した職を得られず放浪生活を送ったといわれる。
1761年アイゼンシュタットに住むハンガリーの侯爵エステルハージに副楽長として仕え,1766年前任者の死により楽長に昇格。以後約30年間この地位にあって多くの作品を書いた。中でも交響曲(第7番〜92番)や,古典ソナタ形式の確立を示す6曲の弦楽四重奏曲《ロシア四重奏曲》(1781年)は重要。
1790年楽団解散のため再びウィーンに戻ったが,1791年~1792年,1794年~1795年には興行主J.P.ザロモンの招きに応えてロンドンで演奏会を開き,第93番〜104番の12曲の交響曲,いわゆる《ザロモン・セット》(驚愕,軍隊,時計,太鼓連打,ロンドンなど)を初演して成功をおさめた。
その後,6曲のミサ曲(1796年−1802年),オラトリオ《天地創造》(1796年−1798年),同《四季》(1799年−1801年)などの大曲を完成。
モーツァルトとは年齢差をこえた友情を結び,その偉大な業績はベートーベンによって継承された。
1809年5月31日、ハイドンはナポレオンのウィーン侵攻による占領下のウィーンで、77歳で死去した。葬儀は翌6月1日に行われ、ウィーンのフントシュトルム墓地に葬られた。6月15日には市民の参列できる追悼式が行われ、大勢の参列客が訪れた。
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ヨーゼフ・ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」
弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 作品76-3, Hob. III:77 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1797年に作曲した弦楽四重奏曲である。
第2楽章が自身が作曲したオーストリア国歌(現・ドイツ国歌)『神よ、皇帝フランツを守り給え』による変奏曲であることから『皇帝』四重奏曲の愛称で親しまれている。
イギリスに滞在中、ハイドンはイギリス人たちが、イギリスの国歌を口ずさみ、国家への忠誠を心に深く抱く様を目撃し、感銘を受ける。
時同じくして、オーストリアはナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍の侵略に脅かされていた。ハイドンは、故郷の存続を他国から救い、人々にオーストリア人としての誇りを取り戻させ、励ますために「オーストリア国歌」制定を提唱。作曲に取りかかる。
このとき作曲した旋律を、彼の77番目の弦楽四重奏曲――後にハイドンの最高傑作と謳われ、「皇帝」の名を与えられることとなる弦楽四重奏曲――に組み入れ、変奏曲として第2楽章にする。
ハイドン自身、この曲の作曲に大いなる意義と自信を抱いていて、また完成に大いなる満足感と達成感を持っていた。
晩年、体中を病に蝕まれ、体力の衰弱とありあまる創作意欲の狭間で苦悩していたハイドンは、この曲をピアノで奏でることでのみ、苦しみから逃れ、安らぐことができたのだという。
また、ナポレオン軍がオーストリアに侵攻し、いよいよウィーンが陥落するという日にも、ハイドンはこの曲を力強く弾き続け、国民に訴えかけていたという。演奏はオーストリア征服の日、すなわちハイドンが息を引き取る前の日にまで及んだ。
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