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【名大URA通信】vol.39「素晴らしい研究のお手伝いをしたい」


[1] 【URAコラム】「素晴らしい研究のお手伝いをしたい」

渡邊真由美(わたなべ・まゆみ):三重県津市出身。名古屋大学大学院理学研究科で有機金属化学を学ぶ。博士(理学)。科学技術交流財団のコーディネーターとして産学連携や知財業務に従事後、2012年に名古屋大学URAとして着任。美術史や民俗学が好きで、関連書籍を読んだり美術館や博物館を訪れるのが趣味。「猫も好きです」

ー名大URA歴が長いですね!

ー(渡邊)はい。文科省のURA整備事業の初年(2011年)に名大が採択されて、翌年の公募に応募して採用されました。名大URA第1号です。

ー当時のURAは、どんな感じでしたか?

ー(渡邊)当時はURAが10人しかいなくて、今ほど大きな組織ではありませんでした。今よりも個人の裁量で動く余地が大きくて、自分の「目利き」で有望な先生をじっくり支援することもありました。
 例えば当時、私が担当していた若い先生の研究テーマにぴったりな研究プロジェクトが公募されたことがあったんです。主に教授クラスの研究者が採択されている事業だったので、その先生は躊躇したんですが、「ぴったりだと思うので! 説明会も私が行くので!」と応募を強く勧めて(笑)。書類通過後は模擬面接も支援して、見事採択に至った、ということがありました。

ー今は、URA組織の規模が大きくなって、研究費獲得業務も、大学全体に広く偏りなく支援するように配慮するようになりましたね。

ー(渡邊)もうひとつ、思い出深い仕事は、WPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)への申請支援や体制づくりに携わったことですね。

ITbM(トランスフォーマティブ生命分子研究所)の立ち上げですね。

ー(渡邊)申請書の支援はもちろん、東京まで面接にも同行しました。当時の総長や副総長も面接に出席されていて、私は荷物番でしたけど(笑)。無事WPIに採択されると、今度は学内の体制づくりに携わって、海外の連携機関も訪問したりして。担当URAは私1人(と当時のURA副室長)だけで大変でしたけど、とても良い経験になりました。

先生方の研究費獲得が上手くいくことを願い、常にデスクに置いている招き猫とダルマ。
WPIに採択されたらダルマの左目を入れようと思っていたものの、
採択後も怒涛の業務に追われて、今も片目のまま。

ー現在は、研究費獲得支援が、渡邊さんのメイン業務ですね。

ー(渡邊)はい、昨年できた「研究支援・人材育成部門」のURAとして、主に理学の先生方を担当しています。元々の専門の化学だけでなく、生物、物理、数学、宇宙・・・と、理学全般にわたります。

ーそういえば、渡邊さんはABS(Access and Benefit-Sharing;遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分)対応も担当してますね。

ー(渡邊)ABS対応は研究費獲得支援とは視点の違う業務で、リスク管理や知財など他部門のURAと協力して進めています。相手国の法律を調べたりして最善な方法を先生にご提案するのですが、明確な答えが出ないことも多く、難しいですね。でも、とても勉強になる仕事です!

ー前向きで素晴らしい(笑)

ー(渡邊)秋から冬にかけては「創発的研究支援事業」の支援が始まります。学内から例年約100件弱の支援依頼があり、研究分野等を確認しながら十数名のURAに分担を差配して、申請書のブラッシュアップや面接練習などをおこないます。今年で4年目の事業ですが、去年までの3年間の採択数は名大が全国3位と好成績を収めています。

ーURAの支援が上手くいっているようですね。

ー(渡邊)というよりも、元々、名大の先生方の研究が素晴らしいからだと思います! ただ申請書の書き方次第で素晴らしい研究でも事業に採択されないことがあるので、私たちURAが少しでもお手伝いしたいと思います。

[2] 学術研究・産学官連携セミナー「新たな産学連携拠点 TOIC の施設概要と活用について」

機構の教職員を対象に、学術研究や産学官連携情報を提供する本セミナー。9月は、名古屋大学と岐阜大学に建設中の新たな産学連携拠点 Tokai Open Innovation Complex(TOIC)について施設概要や活用方法等を紹介します。
・日時:2023年9月20日(水)8:45~9:15 *オンライン
・対象:東海国立大学機構所属の教職員(機構内限定)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/seminar

[3] 第96回名大カフェ「レーザーの新たなミッション 宇宙ゴミを大気圏再突入させよ」

宇宙ビジネスの著しい加速に伴い、深刻化する宇宙ゴミ問題。世界中で「宇宙ゴミを取りに行く」対策が進められる中、レーザーで「宇宙ゴミを大気圏に落とす」計画が進んでいます。衛星搭載レーザーの設計・開発を進めるのは、名古屋大学を含む日本の研究機関と民間企業のスカパーJSAT。2026年に運用開始を目指す宇宙ゴミ除去の最前線プロジェクトについて伺います。
・日時:2023年9月25日(月)18:00~19:30 
・会場:名古屋大学 NIC館 Idea Stoa
・ゲスト:佐宗 章弘(名古屋大学大学院工学研究科 教授・副総長)
・対象:どなたでも
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe/event96

[4] Idea Stoa LUNCH Vol.10 「女性研究者のハッピーライフを考える」

NIC館1階 Idea Stoaでは、分野や世代を越えた研究者・支援者が交差するコミュニケーションの場として、月1回のランチ会IdeaStoaLUNCHを開催しています。第10回ゲストでは工学研究科 鳴瀧 彩絵 教授をお迎えします。

"名大教員の自助グループ「子育て単身赴任ネットワーク」に励まされ研究を続けてきた私。「その生活ってかなりワーク寄りですね」と指摘されて気が付いた。研究は、ワークではあるけど、とても楽しいこと。研究以外のワークを減らしたり効率化できたら、さらなるハッピーライフに繋がるのでは? ではどうしたら?"

女性研究者のハッピーライフに対する鳴滝先生の問いから、対話を深める1時間弱のランチ会。今回も緩やかに開催です。初めての方も、ランチを片手に、お気軽にご参加くださいね。(申込不要。当日ふらっとお越しください)
・日時:2023年9月20日(水)12:10~13:00 
・会場:名古屋大学 NIC館 Idea Stoa
・ゲスト:鳴瀧 彩絵(名古屋大学大学院工学研究科 教授)
・対象:主な対象は研究者ですが、それ以外の参加も歓迎です。
・詳細:https://ideastoa.aip.nagoya-u.ac.jp/events/ideastoalunch10/

[5] 名大発アカデミックフラッシュ 第26報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第26弾!
・日時:2023年9月19日(火)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学生命農学研究科 縣步美 助教
    名古屋大学工学研究科 上野藍 講師
    岐阜大学地域科学部 鈴木力 助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17509.html

[6] PI育成セミナー:9/27 SciVal活用法|10/20リーダーシップ

■-研究者のためのSciVal活用法- 自身の研究成果を分析する
SciVal(サイバル)は、学術論文情報をもとにした研究分析ツールです。本セミナーでは、SciValの基本的な使い方や、各指標の意味や意義、自身の論文数やインパクト、自身の類似研究の調査、自身の論文がどのような研究機関や分野から注目されているか等について調べる方法を紹介します。
日時:2023年9月27日(水)14:00~15:30 *オンライン
・講師:山内 幸一氏(エルゼビア・ジャパン(株)リサーチ・インテリジェンス部門 カスタマーコンサルタント)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17807.html

■ 研究室主宰者としてのリーダーシップのあり方を考える
リーダーシップは、自分が先頭に立ってリード(統率)することだけではありません。リーダーシップについて理解を深めることは、研究室運営を目指す際に役立つだけでなく、将来、異分野の人たちとの関わりの中で組織をまとめ上げる立場になった際にも大いに役立ちます。リーダーとしての活躍の可能性について、ぜひ参加者との意見交換を交えて考えてみませんか。
日時:2023年10月20日(金)14:00~16:00 *オンライン
・講師:樋口 貴子氏(株式会社キャリアデザイン 代表取締役)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17808.html

[7] ★あいちサイエンスフェスティバル2023開催★

秋も開催します! 毎年恒例の、名大主催「あいちサイエンスフェスティバル」。愛知県全域(と周辺地域)で、世代を問わず楽しめるサイエンスとものづくりのイベントをたくさん開催します。ぜひご参加ください。
会期:2023年9月23日(土・祝)~11月27日(月)
・詳細:https://aichi-science.jp/index.html


★PICK UP! 9月開催 サイエンストーク★

■ 愛知学長懇話会SDGs企画委員会「外国人との共生社会と異文化間コミュニケーション」
コロナ禍で一時的に減少した外国人が戻ってきています。人口減少の日本は今後、どのように外国人と共生社会を作るべきか異文化間コミュニケーションの観点から考えましょう 。
日時:2023年9月23日(土・祝)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:椙山女学園大学 安達理恵 教授 
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3187

■ 高度なオリジナル微生物技術でバイオビジネスを拓く
あらゆる油脂を高速分解する微生物を技術シーズとする名大発ベンチャーが、廃棄物削減や再資源化事業で注目されています。その技術要素、開発・起業・発展秘話と将来展望を紹介します。
日時:2023年9月28日(木)18:00~19:00 *オンライン
・ゲスト:堀克敏(名古屋大学大学院工学研究科教授/株式会社フレンドマイクローブ取締役会長兼任)、蟹江純一(株式会社フレンドマイクローブ取締役社長)
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3134

[8] Tチャン海外編2023 <4>フィンランド

Elmery Oy社は、フィンランドを拠点とする、化学薬品を使用しない金属回収を専門とする急成長中の新興企業で、持続可能でコスト効率に優れた手法が注目を集めています。会社を立ち上げた理由、国際的な顧客を見つける最初のステップ、典型的な課題を克服する方法などのエピソードをご紹介いただきます。
日時:2023年9月20日(水)15:00~16:00 *オンライン
・講師:Mr. Mika Paalanne(CEO and founder, Elmery Oy )
・使用言語:英語
・対象:どなたでも。特に大学生・大学院生
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2023-intl-4th/

[9] 名大研究フロントラインPodcast

・第95回名大カフェレポート|法学研究科 宮木康博 教授

↓ ☆プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ☆

・医学系研究科 佐藤和秀 特任講師

・理学研究科 荘司長三 教授

・理学研究科 森島 邦博 准教授

・医学系研究科 田村高志 講師

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6790

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