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句を読む―恋のはじまり

蝸牛好かれはじめてゐるらしく

佐藤文香 編『天の川銀河発電所』より
「阪西敦子」

どうも、私はあの人に好かれはじめているらしい。あの人の目の動きや笑い方、まとう空気から好意を感じる。
かたつむりの殻のうずまきと、くすぐったいような淡い戸惑いがくるくると頭の中をかけまわるような動きがリンクしているように感じる。小さな恋がいま、はじまっていく。

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現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
Amazonアソシエイトリンクは、取り上げた作品が収録された句集・歌集が分かればそちらを貼っています。分からなかったときは私が読んでいるアンソロジー本のリンクにしていますので、こちらもご覧ください。


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