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句を読む―愛にとどめを刺すには

蝶の群愛にとどめを刺しにくる

北大路翼『天使の涎』

蝶に針はない。刺すとしたら、蜂や蚊、あぶだろうか。
でも「愛にとどめを」刺しにくるのは、やっぱり蝶だ。ただ針をもつだけでは、愛にとどめは刺せない。身体に傷をつくるだけでは、愛にとどめをさすことはできないのだ。

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現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
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