見出し画像

句を読む―消えてしまいけり

食べられて茸は消えてしまひけり

鴇田智哉『こゑふたつ』

つまり、きのこを食べた、という句だ。だけどこの異様さ。
食べたものはお腹に消える。それだけのことなのに、「消えてしまいけり」と書くとなにか恐ろしい。鴇田さんの第1句集『こゑふたつ』の句は、どこか不吉な気配が漂うものが多い。
宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」には、きのこの音楽隊が登場する。彼らも消えてしまうのだろうか。

鴇田さんの第1句集『こゑふたつ』、探したのですが絶版のようでした。「木の山文庫」という出版社(だと思う)の書籍です。

***

現代俳句・短歌を好む私が、ひとつひとつの作品を読んで思ったことをぽつぽつお話ししています。
Amazonアソシエイトリンクは、取り上げた作品が収録された句集・歌集が分かればそちらを貼っています。分からなかったときは私が読んでいるアンソロジー本のリンクにしていますので、こちらもご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?