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【思考と感情と運動の連動】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

人の過去の記憶って、体調と連動しています。


疲れたなぁと実感するとき、過去に経験したことをふと思い出すことがあります。

いやなことがあると、目先の嫌なことではなくて過去に経験した出来事がフィードバックしてくることがあります。


こうした今現在の体調や実感と、過去に経験した体験とともに実感していた体の感覚が同じようなものだと、過去に経験した情景がカラダの記憶としてよみがえってくるわけです。


体調が悪い時に、いつも昔嫌いだった人のことばかりが頭に思い浮かぶことがあります。

イライラしているとき、毎回、以前苦手だった人のことばかり頭に思い浮かぶことがあります。


これも今現在の感情と、過去に経験した記憶や思い出がリンクしているというわけですね。


客観的に見てもそうです。

・疲れているときには、疲れた表情や姿勢をしている。
・いやなことがあるときには、そんな表情や姿勢をしている。
・体調が悪ければ、それなりの表情や体調をしている。
・イライラしていれば、後ろからでもわかるような表情や体調をしている、
っていう具合にね。


博心堂鍼灸院にお越しになられる患者さんたちの中には、いつもご自分の過去の記憶と現在の体調不良、両方話していかれる方がいらっしゃいます。

過去の記憶、いやな思い出を口にすることで、なんでも体調が楽になるのだとか。

嫌な思い出を口にしながら、なんとなく納得出来たり、おしゃべりしながら腑に落とすことで、表情や姿勢が変わります。

表情や姿勢が変われば、カラダやココロの風水も変わっている。
必然的に体調は良い方向へシフトしたということですね。


逆手を取って、表情や姿勢を積極的に変えることで、自分の体調不良や不安心理から離れることもできるというわけです。

博心堂鍼灸院へお越しになられる患者さんに、そんな気晴らしの体操をお伝えすることもしばしばあります。


頭の中での混乱や迷いがあるときには、手のひらや指を積極的に動かすような運動を、イメージを使いながら行うことをすすめます。

感情のわだかまりや不安や心配のある時には、腕を左右に開くような運動を、やはりイメージを交えながら行ってもらいます。

意志の決断や人とのコミュニケーションがうまくいかないときには、腕を前後に動かすようなイメージで体を動かしてもらいます。


運動に加えるイメージは、鍼施術中のディスカッションで生まれることをもとにして、体調不良や不安の原因にまつわるエピソードや、症状から離れらえるようなイメージを探していきます。

実感を備えるイメージをもとに体を動かすことで、積極的に自分の表情や姿勢を、自然な形で変えることができるわけですね。


苦手な人とのコミュニケーションにストレスを感じていれば、そんなストレスを指でつまんで、ポイッと捨ててしまうような運動を組み立てて、あとは実践してもらう。

ベッドサイドでそんな提案をするだけでも、実感が伴えば患者さんの方で、ご自分がやっているイメージを持つだけでも、その場で気分が楽になる。

実際にやってもらえば、自分が同じような体調やマインドの時に、こうした自分を取り戻せる運動さえあれば、安心して過ごすことができるというわけです。


最近の東京都内の不安情勢と、長引く梅雨の影響で、心身ともに重だるくなるころ。
僕はこんなご提案をしながら、変な運動を患者さんたちに実践してお披露目していたりします。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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