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トニオクレーガーと大江千里とSenri Oe

魂が切なく揺さぶられた2020年。
自粛の中にあったからこそ、大江千里さんに出会ったのではないのかとさえ思ってしまう。

POPの頃をあまり聴いていなかったけれど、最近聴き始めたっていう人は遡(さかのぼ)って逆に聴いていただくと、今のぼくと10代の頃のぼく、意外に近いんですよね。
その間にいろんなぼくがいて、全部がぐるぐる衛星のように大江千里という星の周りを回っている、そういうのを今日感じてもらえると嬉しいですね。
まるでクリスマスツリーのオーナメントのような、キレイですか?(笑)

senri garden ブルックリンでジャズを耕す」より一部音声抜粋

「最近聴き始めた人」って、うちもその一人に入るね。

「10代の頃のぼく」とは、デビュー前まで遡ることになる。
大江千里さんが『ワラビーぬぎすてて』でデビューしたのは22歳、大学生の時。
10代の頃の大江千里さんを知る由もないので比べようがない。
POP時代を間にして、10代の頃と60歳の大江千里さんの音楽性がどのように近いのだろうと、ずっと心の片隅でくすぶっていた。

大江千里さんが大学生の時に組んでいたバンド、『トニオクレーガー』の音源を偶然見つけた。

うちは音楽を聴くのは大好きだけれど、難しいことはよくわからない。
でも、心のくすぶりが晴れた気がする。

大学生時代から還暦を迎えられた大江千里さんを一気に楽しんだ。
時空を自在に移動して見つめてきた不思議な感覚。
季節が夏に変われば丸一年になる。
じっくりと時が移ろった一年間だった。



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