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古式ボディワークとファッシア

ファッシアの研究は、まだ50年ほどだそうです。ファッシアを構成する筋膜のひとつの機能として、
「遠くの筋肉を繋げる」働きがあることが最近になりようやく解ってきたそうです。
古式ボディワーク、易筋経と洗髄経を伝える者にとって科学的な裏付けが得られることは嬉しいです。
商業主義の現代では、部分的に筋肉を鍛えるのが主流です。その方が分かりやすいのですが、ファッシアの「遠くの筋肉を繋げる」機能は破壊されていきます。
破壊されて「バットスイングが遅くなってしまった」と気が付いて、それ以来筋トレを辞めたのがイチロー選手でした。
自分で気が付いたのですから彼は凄いです。
一般の人にも「筋肉を部分的に使わないで、繋げて繋げて竹のようなしなやかに強い心身を作りましょう。」といっても、
いわゆる商業主義「筋トレ」に洗脳された現代では人々に伝わり難く、肩身の狭い思いをしているので、ファッシアの研究が進むことは嬉しいです。
ファッシアをうまく使っているのは、武道、相撲、舞踊、能、禅、クラッシックバレエ等、やはり古くから伝わっている身体操作に多いです。
しかし、商業主義で裾野が広がったヨーガやマインドフルネスやスポーツ太極拳などは、「やった気にさせる」ことが主な目的ですから注意が必要です。
達磨のボディワークでは、
ファッシアで繋がった遠い筋肉が、本当に繋がっているかの検証も盛んに行います。分かりにくいものに対しては検証をしていかないと納得出来ないですから。
そして、最近ではダンサーがダンスに応用して下さいます。



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