メンタルがやばい時期と治った現在。振り返ってみると分かったこと
2年前メンタルがやばかった
最近はこうしてnoteを投稿できる余力があり、そこそこ充実した日々を暮らせているなと感じている。
そんな私だが、2年前は人生で最も心身が弱っていた時期であった。
ちょうどその時期に走っていたプロジェクトが原因で、正月であっても仕事をしていた。今思い返すと泣きそうになりながら仕事していた気がする。
今は部署が変わって地元へ帰っているが、その時期は県外にある部署で一人暮らしだった為、食事も偏っていた。さらには金銭的な面でも不安を抱えていた。
◆当時の自分は老人のようだった
「元気」と感じる日がひと月に数日しかなかった。ほとんどの日が疲れていて眠気が酷く、近所のスーパーで買い物をすると15分が限界で休まないと立ってられなかった。
だからか自炊が3割、外食7割の生活になっていた。正直買い物してすぐ作る元気はなかった。
箇条書きするとこんな感じだ
とにかく眠い。日中に強い眠気で起きていられない。
仕事に集中できない。頭にモヤが掛かったブレインフォグ状態。集中できるのが1日30分程度だった。
ストレスが原因で炎症が起き筋肉痛に。動く気力がなくなった最大要因。
歩くとフラフラしている。壁によりかかって歩くのがデフォルト。
買い物程度でも立ってられない。
腰痛で椅子に座っていると痛い。
朝ごはんが食べれない。吐きそうになる。
胃もたれを感じていてスッキリしない。
風邪のようなダルさがほぼ毎日。
スケジュールが立てられない。
物忘れが激しい。
文字が認識しづらい。読んでも滑り落ちる感じ。
部署が変わる直前はもう0.2人前ぐらいの作業量しかこなせなかった。
休職を打診されたこともあったが、戻ってこれない不安があったので、すり合わせて仕事を減らしてもらい何とか続けていた。
メンタルクリニックへ
社会人として、ただ不調を訴えるだけでは我儘を言っているだけなので診察は必要だ。Googleマップで評判の良いメンタルクリニックを探し15km先の病院へ通った。
少しそれた話になるが、メンタルクリニックは初診が結構大変。
まず初診予約の空がほとんどない。休日になると特に少なく、私のときは2ヶ月待つ必要があった。悩んでいる時の2ヶ月先は無限のように感じた。
正直のところ「なんでこんなに待たなければいけないの?」と不満だった。
だが初診を思い返すと症状を正確に把握するための問診が、1時間ほどかかった。予約待ちになるのも仕方がないと納得した。
◆診断した結果「うつ病」
これについては想像通りだった。学生時代にもっと酷いうつ状態になったこともあり、何となくそうかな?と感じていた。
◆ADHD診断
今回はもうひとつ、この時期あまりにも仕事ができなかったこともあってADHDの診断も一緒に実施した。(こちらも予約が3ヶ月先とかだったが)
集中力診断?みたいなものを色々なテストをやり続けるもので1時間半ぐらいぶっ続けでやっていた。
中でも先生が読み上げた数字を言い返すテストは14桁ぐらいは出来て、読み上げた数字を逆から言い返すテストも11桁までは言えたので先生に驚かれた。
診断結果は問題ないとのことで今となってはホッとしたが、当時は壊滅的なスケジュール管理能力だったので素で問題ありなのかと落胆していた。
◆IQテスト
ついでにIQテストもしたがADHD診断と兼ねてたのか記憶があいまいだ。
結果だけは印象的で憶えている。
言語性IQと動作性IQがともに124とピッタリだったので憶えていた。
◆メンタルクリニックについて
初診や各種診断以外は、基本面談で5分ほど話すだけで終わりになる。
近況を聞かれたり、不安なことが無いかなど確認する。
精神科と違いがあるのか分からないが、往復1時間かけて5分で終わり診察料が発生するのは何とも言えない感じだ。
半年以上は通っていたが、その間上司から「いつになったら元気になるの?」と定期的に聞かされゲンナリしていた。
目に見えないストレスが敵
現在は調子が戻り、病気時の金銭的な問題だけが残ったがそちらも少しづつ解消中。
当時を振り返ってみて仕事が出来なかった主な原因は次だ
進まない作業に嫌な気持ちになってストレスに
ストレスが原因で背中、腰あたりが炎症して痛む
痛さが原因でストレスに
ストレスが原因で疲労感につながる。
常態化した炎症でブレインフォグ(脳モヤ)状態に
いつの日か上記がループしてしまい、ストレススパイラルな状態だった。
これだけ顕著にストレスが影響しているのだが、当時はこれをストレスが原因と認識していなかった。初めて肩こりになった時もそうだったが、今まで感じたことのない状態が何に該当するのかが分からないことがある。
ストレスが溜まっているのが原因なのにストレスと認識していないことで対策がズレてしまい難しくなってしまう。
時々いまでも背中や腰が炎症するのだが、今では「今日はストレス感じているな」と分かるようになった。
ストレス対策
結論からいうと一人だけで対策するのは正直難しい。
まずはスパイラルな状況から、いち早く脱却する必要がある。
かなり元も子もない話になってしまうが次の環境を整えたい。
睡眠時間の確保
何もしない・考えない時間を作る
食事バランスを整える(悪玉菌が増えない食事)
誰かと話す時間を作る
スケジュール管理しやすい仕事(前の部署は突発が多すぎて管理しきれない状態だった。)
どれも甲乙つけがたい大事なことだが、上から順番に重要なものを並べてみた。特に睡眠時間の確保は必須レベル。
◆睡眠時間の確保
今でも数日ほど夜更かしが続くと炎症が起きてしまう。
精神的な問題で寝付けない日々が続くこともあるが、目を閉じて何も考えないようにするだけでも違う。
◆何もしない・考えない
何もしない・考えないは睡眠時でも関係するが、不安なことを思い浮かべるのもストレスになる。ネガティブな精神状態で不安なことを考えると、確実にストレスとして蓄積されていく。
オススメは入浴時に目を瞑って、湯の温かさだけを感じる時間を作る。
この時に感じるのが何もしない・考えないの感覚だ。
これは瞑想状態に近づけ、ものごとに1点集中できる状態に近い。
ポイントは余計(ネガティブ)な心配を追い出すことだ。その訓練方法として何もしない・考えない時間を作り、ダメな状態になったら「今はダメな状態」と認識して修正できるようにする。
◆食事バランスを整える
この辺りから人によっては難しいかもしれないが、内臓に負担があると胃がスッキリしないことが多くストレスになりやすい。
下記は胃腸に対して負担となる控えたほうがいい食べ物だ。
油もの(揚げ物、ジャンクフード、スナック)
甘い物(砂糖、果糖を含む清涼飲料水)
炭水化物多めな食事(ラーメン、粉もの等)
正直なところ内臓が弱っていなければ食生活は気にしなくても良い。
が、周りでメンタルがやられている人は食生活が乱れている人が多かった。
野菜中心にする必要はないが、油もの過多な生活は避けたほうがいい。
また詳しくは省くが、悪玉菌が増えすぎると内臓が弱り疲労感と下痢・便秘などストレスの元になる。以前紹介した整腸剤なども併用して対策しよう。
◆誰かと話す時間を作る
スキンシップできるのがベスト。そんな人いないよ!って場合は通話でも良い。誰かと話す時間は、内向的でネガティブな考えを追い出してくれる。
この時に注意しなければならないことがある。精密な作業は避けること。
無意識で出来るレベルの作業に留めるのがポイントだ。
ゲーム、マンガ、映画など、常に集中する必要があるものは避ける。
テレビなら会話に集中できる程度のバラエティー番組であれば問題ない。
孤独はネガティブな感情がループしやすい。適度にガス抜きが必要である。
◆スケジュール管理しやすい仕事
これは会社次第なので対策は難しい。突発で入る仕事が多いと予定通り進まないことによるストレスがある。
相談できる環境なら上司へ相談するのが最初にやること。
無理なら自衛手段を考える必要がある。
突発で入る仕事が多いなら、初めからその時間を確保する。スケジュールを立てる際に理由を聞かれたら、先月の突発で入った仕事の実績をベースに交渉しよう。
それでも無理なら評価と引き換えて有給を活用して1か月に1回休む。
普通の管理者であれば原因解消のアクションを打診してくるだろう。
辛い時でも自分で対応する頑張り屋さんは次を実施してみよう。
スケジュールをすぐ見れるようにする
仕事終わりに残った作業内容を思い出せるようにする
この二つを抑えることから始めよう。辛いときは物忘れが多くなるので毎日作業内容がすっ飛ぶ。
メモなどを残しておけば昨日どこまでやったのかを思い出す時間が減らせる。経験上思いだす行為自体が、かなりのストレスになる。
見れば思い出せるようにしておければ、翌日の動き始めが変わってくる。
おわりに
「学業・スポーツ・仕事」と社会で生きるには避けて通れないことがいくつもある。これらすべてに自分との闘いが発生する。
動くも、動かないも自分次第であるが故に、自身のエネルギーを絞りだす心との闘いが必要だ。その過程でストレスが蓄積されていく。
好きなことであれば少しの力で動けて問題がない。嫌なことだと全力を出さないと心は動いてくれない。その過程でストレスが発生する。
好きなことを増やすのは難しいが、嫌なことは工夫と継続で解決することが多い。まずはストレスを感じない仕組みをアウトプットして可視化してみると解決の糸口になるかもしれない。
現代は仕事も高度・複雑・効率化している。いま何で苦しんでいるのか認識して羅針盤と地図を広げ目的地を決めよう。