4年経って思うこと : そう言えば、私は乳がんだった⓪
乳がんの手術をしてから4年経ちました。
この4年間、2ヶ月に一回の診察と、4ヶ月に一回の採血、年に一回のマンモとエコー、そしてホルモン剤を飲んでいるので、子宮頸がん、子宮体がん、子宮内膜症の検査も毎年受けています。
採血の数値は多少上下しつつも、今のところ再発もなく穏やかに過ごしています。
治療についてはだいぶん忘れていましたが、4年前に思ったことをnoteに書き綴っていると、自分が書いていることは、4年前に言いたかったことなんだと気づきました。
あの時に言えなかったこと。
強がって吐き出す事ができなかったこと。
それが今、ようやく言葉になった気がします。
あと一年、何もなければ私の治療は終わります。
もちろん、治療が終わっても再発の可能性はありますが、来年は私にとって大きな節目になります。
その節目を嬉しいと思うのか、怖いと思うのか、今はまだ分かりません。
それでも、自分が思ったことを書いていると、あの時の私は頑張っていたんだと認めることはできました。
不安だった気持ちも、弱かった自分も、言葉にして読み返すことで、私はやっと当時の自分を認める事ができました。
そう思えた時、ココロが少し軽くなった気がしました。
世の中にはもっと辛い治療や経験をされている方がいて、私なんて大したことがないかも知れません。
でも、辛い時には「つらい」と言って良いし、泣いてもいい。
今、自分は頑張っているんだと認めてあげて、少しでもココロを軽くすることは、未来に繋がっていく。
今になって、そう思えるようになりました。
4年経って、私の左胸の傷はかなり薄くなりました。
でも、この傷は完全にはなくなりません。いつまでも、私の身体に残ります。
忘れない為にはそれでいいと思います。この傷と共に、これからも生きていきます。
おわり。
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