春の序曲 紫の妖精を探せ! 秘境 秋山郷のカタクリ群生地を歩く ー 旅の栞 ゴールデンウィーク新潟旅のススメ ー
緑の中を走り抜けていく、瑠璃色のクルマ。
深いV字渓谷の中腹に、へばりつくように走る細い国道。煌めく木漏れ日を縫うよう、エンジン音を響かせながら、走る。
ここは、
新潟県津南町
そう、ファミマで売ってるミネラルウォーター
「津南の天然水」で、お馴染み
あの津南町です。
▼ さらに
さらに細い道へ分岐する、視界から川がなくなり、山道に入る。一段ギアを下げる。エンジンの回転数が上がると同時に、軽快なマフラー音が響く。
一瞬間をおいて、瑠璃色のクルマは加速していく。
ちょっとー!!
助手席、ドア上部のグリップを握りしめている、妻が声をあげる。
(調子こいてんじゃぁねえぞ)の合図だ。
こんな細い道の先
本当に停める場所あるの?
ここでUターンした方が良くない?
心配になってきた妻に応えて、
車の、速度を落とす。
国道との分岐から、走る事10分
キョロキョロしながら、ノロノロ進む
振り返ると、看板があった!
あと1kmで、最初の目的地(カタクリ群生地)に到着だ。
看板はあるけど、本当に駐車場あるの?
妻は、まだ疑っている。
▼ とーちゃーく
突如として、車が10台ほど停められる、広い駐車場が登場した。やっと、妻は安心したようだ。
ただいま、こんな場所にいまーす。(右下赤丸)
地図をクリックすれば、Googleマップが開きます。
ここは、新潟県と長野県の県境、秋山郷と呼ばれる地域。
▼ 本日の行程
なぐなぐツーリストの旅
ここで、本日の行程を紹介するよ
下の地図を参考にしてね。
(右下トイレマークが駐車場)
▼ 群生地・・・なのか?
花の命は短い
カタクリの花は、約10日
一瞬の出会いだ。
秋山郷は、標高も少し高いので、平地の一か月遅れゴールデンウィークに咲いている。との情報を得て、ワンチャンにかけたのだ。
出会えるのだろうか?
駐車場に車を停め、トレッキングシューズに履き替える。
駐車場の脇に
みっけ!
幸先いいようだ。
先ほど、車で通った舗装路を少し戻る。地図によると、舗装路の左手に、群生地に入る脇道があるはずだ・・
こ、これ?
またまた、不安げに妻がつぶやく
木道の脇に、ひっそりと咲くカタクリ
ただ、饗宴は終盤、よく見ると花びらには「くたびれ感」がある。オイラと同じくたびれ感だ(笑)
▼ きっと
この先に
「うわぁ!」
先頭を歩く妻が叫ぶ
クモの巣のお出迎えだ。
説明しよう
クモの巣があるということは、しばらく誰も歩いていないという事・・
クモの巣どころじゃない。木の枝が道をふさぐ。そして、木道もなくなり、踏み跡もどんどん薄くなってきた。山登りをしている方ならご存知、いわゆる「藪漕ぎ」状態・・
カタクリさん、どこにいるの?
▼ 見倉集落
ー 翼よ、あれがパリの灯だ ー
リンドバーグの名言を思い出すほど、過酷な道のりであった。我が家ではこういった状況を「ダイ・ハード」状態とも呼ぶ。
引き返そうか悩みながら、藪漕ぎすること30分。
ついに、「パリの灯」ならぬ「見倉の屋根」が見えてきた。正直ほっとした。
ここは、秋山郷の中でも群を抜く、秘境の集落。
数世帯が身を寄せ合って、自然と共生している場所。雪を蓄えた、天然の冷蔵庫(風穴)が、訪れた時も現役で活躍していた。
すいませーん、おじゃまします。
集落の間を抜ける。
▼ 信越トレイル
ー ロングトレイル ー
という言葉を聞いたことがあるだろうか?
登頂を目指す登山とは異なり、「歩くタビ」を楽しむために整備された道のことを言う。
実は、今回の道は、全長110kmの「信越トレイル」の一部なのだ。全部一気に歩いてもよし、細切れに季節を変え完歩してもよし、自由に楽しめるのも特徴だ。
興味のある方は、コチラ
セクション09の一部が、今回歩いたコースだ。
旅をしていて、気にすることのひとつ
そこに住んでいる方々の、迷惑にならないだろうか?
民家脇を通るのに躊躇したが、この道は信越トレイルのコース。少し気が楽だ。
一旦、舗装路に戻る。
▼ そして
最初の白地図を思い出そう。
ここからが、急峻な下り坂。
最初に見つけた看板の場所だ。
下り坂で、徒歩25分。
帰りはもちろん登り、行きはよいよい帰りは・・・
はーい!
本日は、ここまで!
えーーーーっ!
▼ 次回予告!
急峻な山道を降りていく、我らがなぐなぐ
絶景、見倉橋とは?
そして、トイレ問題勃発!
昼食問題も
そして、そして
カタクリさん達には、出会えたのでしょうか?
乞うご期待!
(つづく…)
瑠璃色の愛車『あーるくん』
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