秘境 秋山郷の見倉橋と カタクリ群生地を歩く ー 旅の栞 ゴールデンウィーク新潟旅のススメ ー
なぐなぐツーリストがお届けするタビ
秋山郷のカタクリ群生地を求めて、信越トレイルの一部をハイキング中。
本日の行程をおさらいしておきましょう。
下の地図の右下駐車場(トイレマーク)から出発
かたくり群生地の左脇道へ進んだが、空振り・・
気を取り直して、再び歩き始め
見倉集落を抜けて、急な坂道を下っているところです。
▼ 見倉橋
見倉集落は、数戸が肩を寄せ合って暮らしている閑やかな集落。
川の対岸にもう少し大きな集落があり、そこへの最短ルートがこの急峻な道だ。
対岸のかたくりの宿は、旧小学校。
当時、見倉集落の小学生は、毎日この急峻な坂道を、通っていたんだろうなぁ・・
おじさんおばさんには、登りより下りの方が辛い。
20分強ずっと下り
ふぅ、ついに見えてきた!
雪解け水を運ぶ中津川を、眼下に見て
いや、下を見ちゃいけない。
意外に揺れる。
過去訪れた吊り橋の中で、トップレベルの揺れ具合だ。
ここで、なぐツーポイント!
吊り橋を揺らさずに歩くコツ
▼ かたくりの宿
対岸の道を登ると
カタクリの宿(旧小学校)が見えてきた。
この時、なぐなぐ一味は、重大な問題に直面していた。
プロジェクトえーっくす!
トイレ問題だ
最初に紹介した地図をみて、あちこちにトイレがあると思っちゃあいけない。人気の紅葉時期だけ、仮設トイレが用意されるらしい。
只今、ゴールデンウィーク真っただ中。
ずらし旅を信条としている、なぐなぐツーリスト。
閑散期ならではの、悩みがあるのだ。
トイレ探しの旅が始まった。
えーっくす!
いつでもあると思うな、トイレとお金。
▼ 石垣田
すっきり!
往復30分強の寄り道。先を急ごう。
紹介した地図の先、もうひとつ寄ってみたい場所があった。それが、結東の石垣田だ。
結東というのは、この辺りの地名です。
石垣田とは、棚田のこと
他地域の棚田と、何が違うの?
近づいてみよう!
お城か!
と思わせる、石垣で造られているんです。
お城でいう、野面積みと呼ばれている積み方。
昔の方々の、技術力の高さを思い知ることができる。
石垣ファンの方のために
もういっちょ!
田植シーズン前だったのが、悔やまれる。
いやいや、今回はカタクリの群生を見に来たのだ。カタクリは、春の訪れを告げる花。田植シーズンより前に咲く花。二兎は追えない。
なぜ、石を使ったのか?
ヒントは、初日の清津峡で説明した「柱状節理」
そうなんです。この辺りの山は、柱状節理状態。崩れやすい山体で、石がいっぱい転がっていた。もちろん邪魔な石は、どけなきゃ田んぼは造れない。
そうだ! この石を有効活用しちゃえ!
過酷な環境を、知恵と工夫で乗り切る。
先人の苦労を偲ぶ
▼ 免除地
さあ、戻ろう
あの、急登が待っている。
小学校に通うのが、嫌になるハードな通学路だよね。
なんて思った方、私と同じく甘ちゃんです。
実は、この辺りは明治から昭和初期にかけて「義務教育免除地」に指定されていた。極僻地なので、学校すら造ってもらえなかった。という悲しい歴史がある。
ー 現代の飢餓 ー
と呼ばれていたらしい。
心に刺さる言葉だ。
学びたくても、学校が無い。義務教育を受けなくても良いって、どういう事? 想像できない世界がここにあった。学校に行けるって、シアワセな事なんだ。そう思えば、1時間の登校なんて、なんのその。
そして、国や地方自治体に要請して、苦労して勝ち取った義務教育。その結果、造られた小学校。それが平成になり、人口減少で、廃校になる現実。地元の方々は、さぞ悔しかったことだろう。
▼ 厳しい現実
トイレに続いて、我らがなぐなぐ一味にも、厳しい現実が突きつけられていた。昼食を食べる場所がないのだ・・・
いや、もちろん、お弁当持参ですよ。
ずらし旅は、昼食難民になること茶飯事。対策は怠らない。
が、そもそも急峻な山道が多く、お弁当を広げる場所が、皆無なのだ。
只今、午後1時半
駐車場まで戻って食べるかぁ・・・
お腹がすくと元気もなくなる
▼ 灯台下暗し
私の好きな言葉
「人の行く裏に道あり花の山」
これがずらし旅の基本となっている。
ところが、どっこい
あれ!?
わぁーーーーっ!
最初の地図を思い出してみよう。
我々は、カタクリ群生地に行くため、左の脇道にそれた。右側の真っすぐの道は、もともと車で通過してきた道だ。
そう、駐車場を探すために減速して、キョロキョロしていた道。
そこを今、お腹をすかせ、トボトボ歩いている。
ところが何と!
道の両脇
ずーーーーーーーーーっと!
数百メートルにわたって、カタクリが咲いているではないか!
なんてことだ、往路に我々は、わざわざカタクリの群生地を避けて、藪の中を歩いたのだ。トホホ
腹ペコを忘れて、大興奮
あ!こっちにも
あ、あそこにも! あっ! と、ふたりして大騒ぎであった。
結論
「人の行く裏に道あり花の山」
「車で行く道に花の山」
灯台下暗し
歩くことが大事
▼ 鱈めし、にしんめし
気がついたら午後2時半
ギリギリ昼飯タイム
ということで、
朝、上越妙高駅に寄り道、仕入れた駅弁
鱈めし、にしんめしを食べながら、お別れしましょう。
見た目は、地味ですが
味は、私が保証します。
直江津港は、北前船貿易で栄えた街。
鱈やニシンの、加工食品製造も盛んです。
◇◇
まだまだ、新潟タビはつづきます。
次回は、長岡市からお届けしまーす。
おったのしみにー!
(つづく…)
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