バルクワイン取引の実態とそこから出来るワインの価格
低価格ワインを大量に作る上で欠かせない要素の一つがバルクワインです。このバルクワインについての記事を新しく公開しました。
こちらの記事でも触れていますが、最近のドイツではCovid-19によるロックダウンでの流通量の減少や、気候変動を背景にしたブドウ収量の予想以上の増加などによりワイナリーが独自に捌けるキャパシティーを超えた在庫を抱えるケースが増えてきています。
自分たちで捌けないデッドストックはあらゆる面でコスト要因となるため、こうしたワインが少しでも売り上げにつながるバルク市場に流れつつあります。
私が所属するワイナリーでもやはり事情は同じで、先日、7000リットル弱をバルクワインとして売却しています。
今回はこのバルク取引の具体的な内容をもとにこの市場の状況を見てみます。
売却価格はいくらだったのか
ここからは実際の取引価格といくつかの試算をもとにバルクワイン市場とそのワインを使ったワインの価格について書いていきます。
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