法変更は誰のため
今年の半ばくらいからドイツワイン界隈が騒がしくなってきていたことをご存知でしょうか?
理由はドイツにおけるワイン法の変更です。ドイツではこれまでにワイン法の体系の根幹をなしていた収穫時果汁糖度による等級区分を改め、ブドウの生産場所、つまり地理的区分による等級区分に移行していこうとしています。
世界的に見れば、世界でより一般的な等級区分制度への統一への動き、ドイツ国内ではVDP方式への公的な移行、と受け取られています。
いずれにしてもこれまでのドイツワインの体系を根底から変える動きとなるため、日本国内でもこの範囲を教えているスクール講師の方々などからは非常に注目を集めています。
今回はこの法律の変更について見ていきたいと思います。
変更の内容
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3,512字
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