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薬膳教室はじまる 1 -天人相応、梅雨の季節の養生ごはん

先日、ふわっとまるっと東洋医学概論の朝活の時間が終わって、さてわたしはどうやって、東洋医学の考え方を自分の生活の中に入れていけるかなと考えてみた。あ、そうだ!とある友人の顔が浮かんだ。

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細い身体に似合わない、たくさんの好奇心とバイタリティをつめこんだ彼女は、20代の頃、1年後にイタリアに料理修行をしに行く!と決めて、イタリア語を学び始めた。
そして、本当に旅立ち、イタリアのレストランで、その細腕だけで、修行を行ってきたツワモノである。(おかげで、私の最初に覚えたイタリア語は、なぜか、ズッパディペッシェ(魚のスープ)だった、、笑)

その後、イタリアから戻ってきたあとには、ご結婚した旦那様の中国赴任で中国料理を、インド赴任でインド料理を、と世界各地の料理に向き合ってきて、今は日本で、日々、そのエッセンスを散りばめた絶妙に美味しい料理を作り続けている。

そういえば、薬膳も勉強していたなー、これはちょっと教えてもらいたいかも!

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そんな流れではじまった薬膳教室。
東洋医学概論で教わったことに、さらに肉付けがされていく感じ。ああ、中医学って、底なし沼のよう。。。深い、深い、深すぎる。。わたしに少しは身につくのだろうか、笑

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「天人相応(てんじんそうおう)」「天神合一(てんじんごういつ)」
中国哲学では、自然界(大宇宙)のしくみを作っている要素と、人の身体(小宇宙)のしくみをつくっている要素は基本的に同じ。
この大自然の法則では、人も天と同じように自然の中で生きている。体調も、季節が流れる時間の中でとらえてその季節にあわせて調子を整えることが必要である。

それをふまえ、日本の梅雨の時期について、講義はすすむ(ツイテイクノニ、セイイッパイ笑!)
日本の梅雨は、中国の五季で考えると「長夏」。
長夏は、土=脾の季節。(* 脾の季節は「長夏」ではなく「土用」で考える場合もある)

長夏は、中国の黄河のあたりでは、実際には夏のあとの長雨の季節のこと。この地域では、夏のあとに雨が多くふる。黄河で、中医学がはっしよしたので、五行ではこの順番になっている。
季節の順番は違うが、雨が多い季節として、日本の梅雨の養生法は、長夏で考えるとマッチする。(ナルホド!)

蒸し暑くなる季節で、だんだん冷たいものが欲しくなる。だが、身体はまだ暑さに慣れていないので、ここで冷たいものを多くとりすぎてしまうと、消化器官(脾)が疲れやすくなる。
また、雨による湿気、外湿が増えることから、身体の中の内湿も発散されず、内側にこもることになり、余分な水分が身体の中にとどまり、臓器の機能も停滞する。

脾は、「喜燥悪湿(きそうおしつ)」(乾燥を好み、湿気を嫌う)という性質があり、この時期の邪気である「湿邪」を追い払える身体づくりが必要。

そして、ここから養生法を考えていく。(長クナってキタゾ!自分のために、もう一度まとめとく)梅雨の季節は、湿気により、身体の中に水分がたまり気の流れが悪くなるため、身体が重くだるく感じる。おなかがはる、むくむ、疲れやすい、消化不良、下痢。分泌物がねばっこくなる、皮膚炎、排尿や排便がすっきりしない、など。重くてにごったイメージ。
それを補う、この季節の養生法は、身体の中に水分がたまらないように、悪い水分を追い出し、新鮮な水分が必要な分だけ身体の中をめぐるようにすることが大切。

また、脾に対応する五志(変調時に現れる感情)は「思」。あまり考えすぎず、楽しむことが大切。

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さて、ここから本番。薬膳でのこの季節のお食事は、湿邪の陰をとりのぞき、湿を払うために、気を補い、気をめぐらせるような食事をとるようにする(フー、長カッタ、、笑)

教えてもらった食材表の中から、組み合わせてメニューを考えていく宿題をもらった。(宿題ナンテ、ヒサシブリ笑)

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ジャスミン茶のお茶漬け(玄米ごはん) 
あさりとしょうがの佃煮 
焼きネギと山芋のマリネ
薬味たっぷり厚揚げ豆腐
あまぐり

栗とヤマイモで気を補い
ジャスミン茶、しょうがや、大葉などで気を巡らせる。大葉やしょうがなどの薬味は、同時に、湿も取り除いてくれる。

フーーー。先生に提出するぞ。結果・・・先生のコメントは、さてこれいかに!??  ああドキドキしちゃう。。笑

→ 添削は、コメント欄へ 。。

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