楽屋で、幕の内。やっぱりエンタメは大事| Aug.26

昨日、半年ぶりくらいに息子の小学校の懇談会があったので行って来た。いつもは授業参観もセットなのだが、やはり今は難しいと判断されたのだろう。今回は、参観はなし。授業参観はいつも楽しみにしていたので、ちょっと寂しい。

5月の学校再開以来、初めて担任の先生にお会いできたが、この先生がとても素敵な方で。30代半ばくらいでお子さんが2人いらっしゃるという女性の先生なのだが、緊急事態宣言解除後に初めて登校してきた生徒の不安そうな様子、今は慣れてきてクラスがすごく仲良く、雰囲気が良いことなどを一生懸命教えてくれて、先生の真面目さや誠実さがとても伝わってきた。

そんな中でも、夏休みに入る前の子供達についての話がとても印象的だった。例年なら「やったー!夏休みだー!」となるところだが、「夏休みが終わっても、(また緊急事態宣言が出たりして)学校に来られなかったらどうしよう」と言っていた子供もいたそうで。それを聞いて、子供達もいろいろと不安なのだなと改めて思い、ウルッときてしまい、汗を拭くふりをしてこっそりハンカチで涙をぬぐった。

一方、「いつまた学校が休みになるかわからない」と不安を抱えているのは子供達だけでなく先生方や学校も同じだそうで。(いつ休みになっても大丈夫なように)1学年分の授業をできるだけ年内に終わらせようと計画しているそうだ。しかし、そのため、どうしても詰め込みっぽい授業スタイルになってしまうそうで、いつもなら「これについてどう思う?」とか「周りの席の人と話し合ってみよう」といった、考えるような時間が少し短くなっているそうだ。先生の話を聞いて、学習面にもかなり影響が出ているのだなと改めて感じた。

話を聞いて親としても不安な気持ちになっていたところに、先生がこう言った。「でもですね、子供達はとても前向きで、優しい子たちが多くて。私がやってと言った訳ではないのに、“お祝い係”や“お笑い係”など楽しい係を作ってくれて。お祝い係は誕生日のお祝いカードをプレゼントしてくれたり、“お笑い係”は皆を爆笑させてくれたりして、クラスのみんなが笑顔になることも多いんですよ」。

以前の「○○から受ける企画の刺激」の記事でも書いたが、息子たちのお笑い係はクラスの雰囲気作りに一役買っているのだなと思い、嬉しくなったのと同時に、やはり「笑い」って結構重要だよなと改めて思った。

11歳くらいはちょうど思春期に入り、クラス崩壊やいじめなどさまざまな問題が発生しやすい年ごろだというのは先輩ママさんから聞いたことがあった。コロナのことがなかったとしても、誕生日をお祝いしたりお笑いネタを披露したりして、友達や先生の“笑顔”を生み出せるクラスというのは、さまざまな問題を遠ざけることができるのかもしれないなと感じた。

私自身は全然面白くないので、面白いことをしてあげることはできないが(笑)、「この前見たこのネタが面白かったよ」とか「(最近BSなどで古い番組の再放送などがあるので)昔見ていた、このコントが面白かった」などクスッと笑える情報を提供したりして、家庭内でも笑顔になる頻度を高めようと努力はしている。

こういうことを考えると、やっぱり「笑い」の力って凄いなあと思う。今回のコロナ禍で、なくても困らない(私達が携わる雑誌なども含めて)エンタメって肝心なときに役に立たないのかなと思ったりもしたけれど、改めて昨日の先生の話を聞いて、世の中には絶対必要だよなとも思えた。

やっぱり、お笑いもドラマも歌も演劇も雑誌も本も映画も、大好きだな。これからも大切にしたいなと思った出来事でした。



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