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凪のショートショート

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ショートショートの定義は様々あるようですが、ここには自作の短編小説のうち2,000字以内のものを収録します。短時間で読みたい時などに。
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#はじめてのnote

【短編小説】無為な暮らしのある日の夕方

【短編小説】無為な暮らしのある日の夕方

 太陽が大きく西へ傾き、空が赤く燃えていた。
 冬の気配がまだ残る3月のある日。時刻は夕方5時を回ったところだった。
 街がオレンジ色に染まり、夜が近づいてくるのを感じることができるこの時間が好きだ。
 雑踏が心なしか足早になったように感じる。皆、帰路を急いでいるのだろうか。

 ここ最近は、昼過ぎに無為に布団から抜け出し、そのまま何をするでもなくぼーっと過ごし、それから街を散策する日々を送ってい

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