ノロとユタの違いって?
今日、赤子にミルクを与えていると、不意にダンナっちくんが話しかけてきました。
ノロとユタってどう違うの?
う〜ん。
私はそういうことは詳しく勉強したことがないので、ほぼ主観になりますが。
誰か詳しい方がいたらぜひ教えて欲しい。
まず、私の感覚的に
ノロ・・・琉球王府に認められた正式な宗教者。巫女。
ユタ・・・民間信仰霊媒師。
現在は全国的にユタが知名度があるような気がするけど、ユタは個人の霊的問題や生活の問題に対するアドバイスをすることに対し、ノロは御嶽の祭祀を取り仕切ったり宗教支配するための政治的側面がある気がする。
なので、個人的には全く別のものだと考えている。
日本的に言うと、神社の巫女とイタコみたいな感じかな?
けれど、ナイチャーであり僧侶であるダンナっちくんからすると、細かい違いはあれどどっちも同じに見えるそう。
明確に違うと言えるのか?と聞かれたので、
何が違うかは説明できないが、明確に違う。
と答えた。
これ以上はおそらく専門家の領分だと思う。
専門知識のないウチナーンチュの感覚の話ですまぬ。
ダンナっちくんがどっちも同じに見える理由としては、「宗教」として弱いのだそうだ。
例えば仏教で考えると、信仰の対象が明確であり、道場があり、同じ教えがある。それが「宗教」であると考えているらしい。
確かにそれは強みであると思う。
仏教然り、キリスト教然り、文字に残された教えがあり、生き方を説いている。
学ぶ場所があり、修行する場がある。
だからこそこれらは「世界宗教」とまで呼ばれるに至る。
あと、今書いていて思ったのが、これら信徒たちは布教活動に積極的なこともその要因だったと思う。
でもさ、じゃあ儒教は?
文字に残された教えがあり、学校で教えられ、生き方を説いている。
でも、儒教は宗教じゃないよね。
あれ?もしかしてこれって意見が分かれるところ?
私の中のカテゴリでは孔子先生の儒教は学問なんだけどな。
だって学校で教えるし。朱子「学」だし。
大学のゼミで一緒だった中国人の張さんも「儒教は宗教じゃない」って言ってた。
仏教は寺院がある。道教は道観がある。神道は神社がある。
でも儒教はない。儒教は学校で教えるもの。って感覚なんだって。
日本でも「道徳」のカテゴリだもんね。
あと、その条件で言うとヒンドゥー教や道教や日本神道などのアニミズム的な信仰は宗教とは言えないのか?と言うことになる。
「生き方」を説いているわけではないものは宗教じゃないのかな。
それに同じ教えがあるって言っても、仏教でも同じ答えが出ないこともある。
教えも解釈も違うから、宗派があるのではないのかな?
うーん。
「宗教」って難しい。
ほんでさ、ノロとユタに戻るけどさ。
あれに近いんじゃないかな。
陰陽師と占い師。
陰陽師ってさ、明治まで公務員だったじゃん。
なんとなくそんなイメージ。
そんな感じで本日はつらつらと宗教や沖縄の信仰のお話をしておりました。
あとは現在は沖縄は仏教もだいぶ浸透してきているけど、ノロはそれでよかったのかとか
ノロはオナリ神から始まっており、琉球の宗教的部分(要は裏の部分)を支え、政治的(表の部分)は男性が支配していたこととか
僧侶は男性であり政治的活動もするし、中国と縁深かった琉球にはどうしても入ってくるだろうとか
あんまり覚えてなくてまとめられないけどそん話な一日でした。
ノロって何?
ユタって何?
宗教って何?
教えて偉い人!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?