湯葉のように上澄みを掬って楽しんでばかりいた私がポルノグラフィティのファンになった理由について
だいぶ前(今年の初めくらい)に途中まで書いていて公開してないことに気付いたから、付け足して改めて記事にしてみた。ただ衝動的に好きなものについて書き殴ってみた。
ポルノグラフティのギター、新藤晴一さんがnoteを始めたと知り、改めてポルノファンの私は嬉しくてちょっとポルノ遍歴を語ってみようと思う。
私は去年の3月頃からポルノのファンクラブに入ってる。
ポルノ自体は中学生の頃から好きだった。
その当時、二人の友達と仲が良く、その二人がポルノの大ファン(ファンクラブは中学生だから入ってなかったようだが)だったというのも影響が大きい。
二人からアルバムやたまにシングルを借りて、またカラオケなどで何度も聞いたりしたので、過去曲の方がマイナー所も馴染み深い。
ただ、その二人は幼馴染で、私よりポルノのことに詳しく、イントロクイズなどをし出すとそこまで詳しくない私は困ってしまうことが度々あった。
(これに関してはポルノも友達も悪くなく、私が自分の気持ちを言えずにしまっていたのが落ち度)
卒業後、高校をそれぞれ別になりすっかり疎遠になった。高校で一番仲の良かった友達も偶然ポルノが好きだった。
よくガラケーで無断転載されていた着うたフルをDLしては、放課後の公園のブランコに座ってイヤホンを片方ずつ付けて聞きあって、この曲は特に好きだ、この曲はイマイチだなどと言い合っていた。
(当時は無断転載がどういうものかすら分かっていなかったため、とても申し訳ないことをしたと思っています。今はCDやサブストリーミングや、YouTube、ライブDVDなど購入するなどしてます)
お金もなかったが、ライブなど陰キャコミュ症キャラの私には夢のまた夢だと思っていた。
あれからその友達とも卒業後、何度か会っていたものの、疎遠になるにつれて、ポルノとも疎遠になっていた。
あれから約10年、ツイッターで、ポケモン映画の主題歌にポルノが選ばれたことを知った。
ポケモン映画も暫く見ていなかったのに、何故か惹かれるものを感じて、普段独りで映画館に行くこともないのに、独りで楽しんできた。
映画もとても感動したが、それ以上に主題歌のブレスに感動して、エンドロールで少し泣いてしまった。
アラサーが独りでポケモン観て泣いてるって絵面がとてもあれだけども。
その時の私は、やっと就けたし仕事が全然上手く行かずに、まだ1ヶ月もしていないのに辞めたいと毎日考えていたからだ。
『君はもう十分頑張っているのだけど
何か変えろと迫られ〜』
まさにこの歌詞のとおりだった。
あの頃は喘ぐように生きていた。
頑張っても頑張っても、みんなと同じようにブレスが出来ない。
みんなどうして涼しい顔で生きていられるの?
他人の顔色ばかり伺って生きていた。
私は私を変えようと必死で、私を見失っていた。
そんな時、ポルノはネガティヴなあなたでも、ありのままでいい、ゆっくり自分のペースで進んでいけばいいんだ
そんなことを教えてくれた。
その時から、またポルノのことが好きになった。
聞いてない期間が約10年近くあった(初期曲ばかり聞いていたから10年以上かもしれない)
メンバーの脱退などで、曲の雰囲気が変わったのが、聞かなくなったもう一つの理由。
でも、過去曲の尖った曲(ヒトリノ夜、渦など)ばかり好んでいた私も、自分自身が成長して受け入れるようになったのか、後期の比較的柔らかな曲(ブレスやフラワーなど)も好きになった。
次の年になって、私は一人暮らしで、YouTubeをよく観るようになって、ポルノのライブ映像を見始めて、改めてライブに行きたい欲が高まった。
そんな頃、9月にライブを開催することを知った!
それもただのライブではない、20周年記念ライブで東京ドームでやるという話だ。
神VS神
ライブ名からして心踊った。
その頃は仕事の都合で名古屋にいたが、2日参戦しようと思った。
初ライブで。
その為に、チケット取れないとか考えられない…確実に取れるようにファンクラブ入り、ラバッパーになった!!(Ioveupというファンクラブ名だから略してラバッパーと呼ばれている)
あれから半年ほど経って、漸く待ちに待った、9/7がきた。
仕事の関係で群馬へ引っ越した私は、新幹線で東京の祖母の家へ着替えなどの荷物を置いて、そのままグッズ目当てに、東京ドームへ10時半過ぎに着いた。
あの日はとても暑かった。
グッズは思ったより並んでいて、熱中症にならないか心配だった。
でも、こんなにファンが沢山いるんだと嬉しくて、独りで並んでいて、それだけで泣きそうになる。
暇過ぎたので、LINEミュージックでひたすらDLしたポルノをランダム再生しながら、グッズ列に並んだ。
ライブTシャツや、トートバッグなど、グッズを身に付けているファンが多く、私も通販で買えるグッズは先に買っておいて、今日来てくれば良かったなあ…なんて大分後悔した(笑)
人によってはだいぶ前のライブTシャツを着ている人もいて、私みたいなニワカファンが来てよかったのか、ちょっと不安になったりもした。
でも、私は私で好きだし、私のペースでポルノを応援したいと思ったからファンになったんだ、と思い返して奮い立たせる。
同じようにイヤホンで何か聞いてる人もちらほら見受けた。
やっぱりポルノ聴いて予習してるのかな〜なんて勝手に嬉しくなったりして(笑)
そんなことを考えていたら、1時間半ほど並んだグッズ列も全然苦痛ではなかった。
グッズは、Tシャツとタオルと、トートバッグ二種類と、リュックと、当日販売のみの写真集と、DVDBOXの予約をした。
グッズは大半は通販で買えたから先に買っておけばよかったと、並んでいる人は大抵の人がグッズのTシャツを着ていたので、普通のTシャツを着てた私はなんだかそわそわした。
(うらやましくて買ってすぐにトイレで着替えるという徹底ぶり(笑))
ドーム内にあるファミレスで簡単に昼食を済ませて、(ここにいる人たちはほとんどが同じポルノファンなんだ…と当たり前の感想を抱きつつ)開場に向かう。
私は二階席に案内された。
隣の人が開始ギリギリまで来なくて心配になる。
開始早々に紙吹雪とともにプッシュプレイが始まって、感極まり過ぎて少し涙ぐんでしまった。
20年も経ったんだ…ってずっとファンだったわけでもないのにそんな感想が出てくる。
いや、気持ち的にはファンだったけど。
MCの時か、ライブの振りを間違えたときか、隣の女の子と少し話した。
しゃべり下手な私は普段なら会話は弾んではいなかっただろう。
その後、一日目が終わった後に、会場の人数の関係か係員によって少しずつ退場することになった。
その間にある程度時間があったからその隣の子と凄かった!よかったね!なんて言いあっていた。
語彙力は全くなかったけれど、ファン歴もまだ一年ほどらしく、そういう意味でもちょうどよかった。
だから初対面に関わらず、2デイズだったから一緒にお昼に会おうなんて約束してlineの交換をして帰った。
その子は私よりも6個も下で、農家の子で岐阜から来たと言っていた。
今度、うちのアスパラ送りますよ!なんて言われて後日2キロのアスパラを消費するのが大変だったことはまた別の話。
とにかくポルノ仲間が出来てうれしかったなぁ。
またミュージック・アワーの変な踊りがしたい。
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