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【本の話】本嫌いだと思い込んでいた息子が、渡した本を20ページずつ読むようになって驚いた話

末っ子が高熱を出し、2日間欠席した。
1日目の夜には平熱に戻り、2日目は元気になったが、念の為の欠席。

YouTubeを横になりながら見ている末っ子を見て、興味を持ってくれそうな本をサッと渡してみた📚

嫌そうな顔をしながら、渋々本を開いて読んで、すぐに返してきた。

「文字が多いよ…全部は読めない…」

末っ子は小学6年生。
すでに本への苦手意識が根付いていた。

「もったいないな…」と、本の魅力を私の目線で伝えてる事にしてみた。



『私目線の本の魅力』

「本は最後まで読まなければいけない」なんて、誰が決めたのだろう。

本の楽しみ方は人それぞれであって、購入するのも、借りるのも、読むのも読まないのも、タイミングも自由でいいハズだ。

私は正直、購入してから読むまで、とても時間がかかるのです。

4年前に購入した本を2年前に読み始め読み終わり、今年映画が公開された。
最近では、その本は母に貸し、先週戻ってきた。
なんとなく、また最初だけ読んで、本棚に戻したばかり。

しかし、私は色々な本の楽しみ方を知っている。

久しぶりの【本の話】は、私目線の本の魅力について。


■本のフォルムを楽しむ

以前から投稿していますが、本は読むだけのものではなく、本のフォルムは作品だと思っているのです。

出版社や著者、印刷会社など、この本のフォルムを作り上げるまで、どれぐらいの時間かけて、この完成度の高い本を作り上げたのだろうと想像する。

そして、それが古本だった場合、折り目や汚れやシミ、破れなど、その本にどんな歴史があったのだろうと想像するのです。

読んでくださってる方の中に、購入した後、カバーを外して表紙を眺める方がどれだけいるでしょうか。

私は、カバーを外した時も楽しみにしているのです。


■本をめくれば、紙の匂いと広がるデザイン

私は、本の紙質や匂いが好き。
そして、めくる音や広げた時の音、そこに広がる文字の配列や書体に心を奪われる。

急に本の世界に引き込まれて、読むこともあれば、パラパラめくって満足してしまう事もあるのです。

文章にするのは難しいのですが、文字として認識して、文章を読むと思うのですが、余白や書体の並びに心惹かれてしまう。

私はそれをデザインと思っている所があるのです。


■悩んだ答えは、全て本に書いてある

ここからは内容の話。

息子に「モヤモヤしたり、悩んだ時はどうしてる?」と、聞いてみました。

「自分で抱え込む」
「気を紛らわす」
「誰かに相談する」

12歳なりに、いろいろな方法を教えてくれました。

Google Booksによると、世界に存在するすべての本の数は1億2986万4880冊です。
また、総務省統計局によると、2019年の日本の出版数は71,903冊でした。

Google AI生成より

世界には、これだけの本がある。

自分が知ってる方法以外が知りたかったら、本に頼ればいい。
もちろん、1冊で判断しなくてもいいのです。
納得いかなければ、何冊も読めばいい。

そして、もう一つ。
息子はよくつまらなくなると「ひまー」と、よく言うのですが…

本はどこにでも連れて行ってくれる。
世界中であったり、異世界だったり、時には自分に寄り添ってくれる。


■本はいつまでも待ってくれる

私は最近、「積読」という言葉を知りました。

「購入したら読まないといけない」と、結構プレッシャーを抱えていた時期があるのですが、私はまさに積読派。

好きなタイミングで、フィーリングを大事に購入し、好きなタイミングで、フィーリングでその時必要だった本を読む。

読まなくても、読み終わらなくても、本は待ってくれるのです。


積読にはもう一つ楽しみがあります。

本棚に並べられている本や無造作に積まれている本を眺める。

私の自室には、机の下に本棚が二つ。高さがある本棚。
机に積まれた本。ベットライトの横に積まれている本。

好きなタイミングで手に取り、めくる事も読む事もできる状態なのです。


■末っ子に本の魅力を伝えてから…

この内容を私の自室の本棚の前で、末っ子に実演してみたのです。

「すぐに最後まで読まなくてもいい」
「途中から読んだっていい」
「もっと、本を楽しんで」

一番興味を持ってくれたのが、本の袋とじ。
袋とじって、昔からワクワクしますよね。

「こんな本があるの?どうするのコレ?」と、食い付きがすごかった(笑)

「いつ開くの?」と、聞かれて、「必要な時に開けるよ」と答えると、末っ子の目がキラキラしていました。

生き物好きな末っ子が食い付きそうだなと思って渡した一冊は、こちら。

12歳相手に、まさか本のプレゼンをする日が来るとは思ってもいなかったのですが、末っ子はその日から20ページずつ読んでいるのです。

基本的には私の自室に置いて、借りにきて、読んで、返しに来る時に少し感想を教えてくれます。

内容も海の生き物が多く出てくるので、そこも面白かったようなのです。

いつまで読み続けるかは分かりませんが、読まなくなっても、本はいつまでも待ってくれるので、末っ子の気持ちのままに。


■最後に

我が家の女3人は、本好き。

長女と次女は、図書委員であり、文学が好きで、二人で文豪について盛り上がっていたりします。
「人間失格」について、そこまで熱く話せる、女子高生と女子中学生も、面白いなと思っております。

しかし、末っ子は全く本に興味がなかったのです。
興味あるのは、地球上の生物(人間以外)と図鑑ばかり。

いろいろな方の本の楽しみ方も知りたいので、気軽に教えて頂けると幸いです。

Nagiko



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