見出し画像

小説「マフラー1センチ」

【あらすじ】
年末。太一の誕生日に彼女の阿弥(あみ)が家を訪れ、手料理を振る舞ってくれる。その彼女からのプレゼントはマフラーだった。
けれどそのマフラー、二人で一緒に巻きたいと彼女は言うのだけれど少し長さが足りなかったのだ。
ほのぼのとしたカップルの何気ない一日が、ちょっとした掛け違いでこんなことになることも。少しホラーな短編。

【備考】
・本作はノベルアップ+で開催されている冬の5題マラソン第一週の応募作品です。
・コンテスト期間終了後に非公開になる場合があります。

【データ】
文字数:5000字
公開日:2023.1.1
更新日:2023.1.1

【リンク】
カクヨム
[ノベルアップ+]

【作品冒頭】

 うふ、と笑みを漏らして網野阿弥は赤くした鼻頭をピンクと青のニットのマフラーに埋めながら、玄関先に立っていた。玄関といっても五十センチほどしかない、狭いアパートのそれだ。ピンクのラメがあしらった黒の革靴はどこのブランドのものだったろうか。
「今日、あなたの誕生日って、知ってる?」

小説「マフラー1センチ」より

#小説 #短編 #ホラー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?