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霊感があると信じていた母親のはなし。

私が占い師になりたいと思ったのは
母親がキッカケです。

とってもワガママな母親が
私が高校生の時に
突然、四柱推命の本片手に
私の恋愛事情に
口をはさんできたのが最初です。

とても嫌だったので
次の日、
友人にグチを言ったら
「エッ、私も見て欲しい。」
となり、
そこから母親のプチ占い師が
誕生しました。

もともと母親は
「私には霊感がある」
と言っていて

となりの家が火事になり
独り暮らしのおじいちゃんが
亡くなった次の日

「我が家の玄関の前に
そのおじいちゃんが居たよ。」

と言ってみたり

ちょっとした近くの山道を
夜中、車で走っていたら

「ホラ、そこに人がいるね。」

と誰もいないのに
言ったりするので

ずっと霊感がある人だと
思っていましたし
母親も言っていました。

霊感があるのか無いのかは
確かめることもできないし
そう言い切る言葉を信じるしかなくて

私は「霊感のある母親」として
育っていきました。

でも、
高校生だった私が40代になる頃

その母親がトンチンカンな事を
言うようになりました。

「何人かに盗撮されている。」とか
「部屋の中に薬まかれた!」とか

あまりにも毎日訳のわからない事を
言うので調べてみたら

「統合失調症」という
病気でした。

どうやら、
私が産れる前から発症していたようで
よくよく先生に聞いたら
母親の霊感は
病気からくる妄想だったようでした。

プチ占い師まがいの母親は
霊視できる占い師になっていて
気が付くと私の友人に

「彼、浮気してるかもしれないよ」

と根拠もなく真実ぽく
言っていたのを思い出し、

「あれも妄想だったの?」

と思うと怖くなりました。

世の中の霊視は
どこまで本当なの?

そこに疑問を持った私は
占いの知識を正しく習得したくて
教室へ通い勉強して
根拠ある鑑定をしたくて
正統な占い師を目指しました。

そして
霊視なのか妄想なのか
わからない鑑定をした
母親の言葉で
落ち込んだ友人がいるのは事実です。

占い師の安易な鑑定で
人生を左右されてしまう人も
いることを忘れないようにしたいです。

数週間前に
「しぶちかの父」と言って
60代の男性占い師が
「子宮が黒い」と言って
女性をホテルへ呼び出して
マッサージと称して
下半身を触った疑いが
持たれているという
NEWSがありました。

やっぱり
霊視やスピリチュアルと名の付くのは
どこまで信じて良いものか……。
と思ってしまいます。

もっと占いが
安心して生活の中に活用できるよう
情報提供していきたいと
思っています。

NAGIでした。

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