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地政学を勉強してみた⓷~ランドパワーとシーパワー~

前回はチョークポイントについてまとめてみました。
今回は地政学の中に出てくる「ランドパワー」と「シーパワー」という考え方について紹介していきます。

ランドパワーとシーパワーって?


「ランドパワー」とはユーラシア大陸にある大陸国家のことを言います。
例えば、ロシア、フランス、ドイツ、中国など

「シーパワー」とは国境の多くを海に囲まれた洋国家のことを言います。
例えば、日本、イギリスなどです。
ここでポイント!
アメリカは大きな島国とみなされて、シーランドになります。

つまり、自分の得意なフィールドが海にあるか、大陸内部にあるかという感じです。

「ランドパワー」
→道路や鉄道の陸上輸送能力に優れていて陸上戦力が強い
「シーパワー」
→海洋に出る船や港湾施設が沢山ある。


ランドパワーとシーパワーの衝突が国際紛争につながる


大きな力を持つランドパワーがさらに自分の領土や影響力を拡大させようと海洋分野に進出しようとすると、自分たちのフィールドを護ろうとするシーパワーと衝突してしまいます。

現在のパワーバランスはどっちが優勢なの??


歴史上、ランドパワーとシーパワーを両立できた国家はありません。
1.10~15世紀:ランドパワー優勢の時代
海洋技術が未熟で物流は陸路が中心

2.15~19世紀:シーパワー優勢の時代
大航海時代!イギリスやスペインが世界を制覇

3.19~20世紀前半ランドパワー優勢
鉄道建設が盛んになりドイツやロシアの台頭

4.20世紀後半~シーパワー優勢
アメリカが海洋を制覇して世界の覇権に!
→現在の物流の中心は圧倒的に海上輸送、光ファイバーも海底を通しているため情報も海を通ります。さらに核兵器は位置を特定されないように海底に隠している。

つまり、海には物流のルートも情報も兵器もすべてあって、それをそろえられるシーパワーが現在優勢になっているのです。

今日のまとめ
1.     ランドパワーは大陸国家、シーパワーは海洋国家
2.     ランドパワーとシーパワーの衝突が紛争を生む
3.     ランドパワーとシーパワーは両立できず、現在はシーパワーが優勢の時代

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