地政学的に見た日本の特徴②　

今回も地政学的にみた日本の特徴についてまとめて行きたいと思います。
前回は地政学的にみた日本の歴史、ランドパワーからシーパワーへの変遷についてまとめてみました。
今回は土地的な特徴についてもう少しフォーカスして、概要をまとめてみたいと思います。

日本の土地的な特徴は・・・もちろん島国！
日本は島国です。
そのため、現在シーパワーの代表国となっています。
それに加え、日本は海流や季節風の影響で海外から侵略されにくいです。
また、自然も豊かで自給自足が可能です。
面積に人口も問題ありませんでした。
前回でも記載しましたが、上記の理由で黒船が来るまで諸外国との衝突はほぼありませんでしたし、江戸時代の鎖国制度も成立していました。

ここでポイント
島国だから、日本は侵略されなかった？
島国でも日本のようにこれまで長く他国から侵略されなかった国はあまりありません。
イギリスでも、1066年にノルマン・コンクエストという戦いでノルマン人に征服されてしまいました。
フィリピンは何年もスペインに植民地とされ、その後もアメリカ、日本の支配下になりました。

植民地についてのお話は今後出来たら良いなと思いますが、世界では植民地になった国、植民地にしていた国があります。
現在は平等主義の価値観が広まっていますが、奴隷制度も以前はありました。
今は平等だからと言っても昔のひどい行為が無くなる事はありません。
今を生きる私たちもそうした行為について真摯に向き合っていく事が世界平和につながるのだと個人的に思ったりします。

すみません・・・・かなり脱線しました。

日本が攻め込まれなかった理由に戻ります。
日本はヨーロッパやアメリカから地理的に遠い
日本はヨーロッパから、遠いです。
そのため、ヨーロッパから侵略されにくく、西欧化、工業化して軍事力など日本の国力を伸ばす時間がありました。
これも大きい要素ですね。

最後に国内流通について
日本は古くから流通の基本は海運でした。
五街道などもありましたが、西廻り海運、東廻り海運など海運が発達。
海運が中心でした。
高速道路などの陸路の交通網の完成は20世紀に入ってからです。
こうしてみると、日本はもともと国内で海運を発達させていたから、今のシーパワーの地盤ができていたのです。

意外と日本は恵まれた国です。
現在世界的な経済成長、インフレについていく事が出来ず、物価は上昇しても賃金は上がらないというスタグフレーションの状態になっていて、結構まずい状況が続いています。

ですが、今回まとめてみて日本は地政学的にみてすごく恵まれてきた国だと感じました。
その影響で民族偏差値が低く、移民の受け入れなど色んな人のコンテクストを理解するのが不得手という面もあります。
（今後そういうのもまとめてみたいと思います。）