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コンスタントに、書く

こんな質問が届いた。

『コンスタントに文章を書き続けるためにはどうすればいいか』というこの質問に対して私は「そうでもない」と答えている。
理由は明白といえば明白で、私は一年を通して半年程度しか文章を書いていないということが挙げられる。
春から夏にかけて必死に書き、秋から冬までぐっすりと眠っているように思う。もちろんそうでない年もあるのだけれど、なかなかそうはいかない。体調を季節の変わり目で崩しやすいし、実際崩さない日はほとんどない。
それでも、私は比較的コンスタントに文章を書いている人間に見えるらしい。嬉しいことだ。

コンスタントに文章を書くコツについて、上記のメッセージをいただいたときに見えなかったことをいくつか書いておこうと思う。
メッセージをいただいた時に思い浮かんだのは、「作業に使用しないアプリケーションを使わない」ということである。
そもそも開かない。開くとしてもなかなか目につかないようにしてしまう、というのが正しい考え方のような気がする。必然的に執筆環境にしてしまえば、こっちのものじゃないか? という安直な考えなのだけれども、まあこれは正しいと思う。
気が散るから文章を書かないし、文章以上の娯楽があるからやらない、というのは理にかなっている気がする。なので私は基本的に執筆するときにはそのエディタしか開かないようにしている。

結局これが最適な方法だと思うのだけれども、他に浮かんだことをいくつか書き留めておく。
①文章について日々考える
②書きたいものを明白にする
③ 書く・書かない理由を考えない

①について
コンスタントに書くということは、日々文章について考え続けるということだと思う。
通勤の時間や風呂の時間、もしかしたら食事の時間や散歩までその思考は及ぶかもしれない。けれどそれって、コンスタントに書くためには当然のことなんじゃないのか? と思う。
まず、大前提として日々書き続けるためにどうすればいいか、を問われているのだから、この答えは至極当然だ。どんなものを書くか、ということを差し置いて、日々考え続けてそれを文章にすればいい。私はたまたまそれがこのnoteであったり、同人誌であったり、二次創作であったりするだけで、他の手段・ジャンルでもいいと思う。
毎日考えて、それを傑作にしろとまではいかないが、まず書くところから始めるべきだと思う。
ここで考え抜いた文章のための、時間の作り方がポイントになる気もするが、それはまた今度の話。

②について
書きたいものが明白でないと、誰でも迷ってしまう。
自分だから自分のこと・自分が書きたい文章がわかっているというのは、当然だ。自分のことは伝えない限り誰もわからない。
ただ伝えるとなると何が書きたい、で留まってはいけない。さらに突き詰めて考える必要があるように思う。なんだか大仰な話になってきてしまったけれど、つまるところ噛み砕け、という話だ。
こういう文章を書きたいな、こういうものを書きたいな、という漠然とした考えについて、何がどうすれば、どうやって5W1Hじゃないが考える必要があると思う。
そうやって明白になれば、書く方法だったり手順であったりも調べやすく、また書きやすくするポイントになると思う。

③書く・書かない理由を考えない
理由なんてものは別になんだっていいと思う。
書き散らす場所ならnote以外にもあるし、なんだっていい。ただ書かないという選択肢もない。大きな書くための理由もいらないと思っている。とにかく理由はさておき、書くことが大事だ。
もちろん書けたら発表するのがいいのだけれど、そうもいかない日だってある。だから私としては、発表を強く勧めたいけれど、そういかないからと言って書かない、というのはさらにナンセンスだと思う。
メッセージの送ってくれた人についてのパーソナルな話になるかもしれないが、まずこの人はコンスタントに書きたいからこういったことを送ってきているのだと思っている。だから文章についてのモチベーション、ひいては書き続けるためにはまず、書かなくてはいけないことを大切にしてもらいたい。
自語り失礼になるが、私だって文章を没にする日はあるし、書いても発表をしない日だってある。でも、そうした積み重ねが何か文章を発表したときの糧になるんじゃないかな、とは思う。
とにかく理由なんてものは、あってないようなものだから、固執する必要はない。

作業の内訳のうち、実際の作業時間は6割いっていればいい方だと思う。
私もそこまで集中が続くような人間ではないから、隙あらばSNSだのを見ているし、作業用のBGMを探す旅に出る。そうして忘れた頃に書くことがしばしば。そもそも体力的に厳しい時期もあるから、そうもしないことだってある。だから気負いすぎないことも大切だ。
結局自分の好きなことをする(はず)なのだから、楽しめる範囲でコンスタントがちょうどいい。

こういった話のネタなどにもなるのでよければぜひメッセージなどお送りください。

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