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塾長のつぶやき

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永代囲碁塾 塾長の永代和盛が率直な感想を、本音で書いています。
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#永代囲碁塾

囲碁インストラクターの心構え

囲碁インストラクターの心構え

囲碁のインストラクター歴は約17年

20歳のときに長崎の実家での子供囲碁塾から始まって、今では囲碁が好きな方ならどなたでも指導させていただいています。

初めの3年は子供囲碁塾だけだったので、とにかく子供たちに楽しんでもらうように指導していただけです。

子供は楽しく続けてくれれば、勝手に強くなりますからね。

その後は関東にて、子供囲碁塾と碁会所の経営を通じて、指導方法を徹底的に研究しました。

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永代和盛の囲碁人生 Vol.31(院生のシステム)

永代和盛の囲碁人生 Vol.31(院生のシステム)

私が入った当時を紹介します。

1995年頃の院生研修

・第二土曜日+毎週日曜日で月5回。

・研修時間は9時半〜16時半ごろ。
(クラスによって対局数や持ち時間が違うため、終わり時間は異なる)

・この頃の院生数は約60人。

・毎回、院生師範(棋士)が2名常駐。
この頃は新垣武先生、鄭銘瑝先生、北村洋司先生。

【A〜Cクラス】

・各クラス12人

・総当たりで毎月11局。

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永代和盛の囲碁人生 Vol.30(中学二年②・林間学校など)

永代和盛の囲碁人生 Vol.30(中学二年②・林間学校など)

真面目か不真面目か

永代少年は学校に真面目に通い(行くの当たり前ですけど)、部活も平日は皆勤賞。

宿題もこなし、テスト勉強もそれなりにしている中学生でした。

しかし、こんな中学生だと院生内では「不真面目」と呼ばれてしまいます。

それは囲碁の勉強時間が取れなくなるからです。

そして、院生の先輩からは「遊び虫」というあだ名までいただいてしまいました。(これは多分、学校に真面目に通っている

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永代和盛の囲碁人生 Vol.27(中学一年・3学期、仁風会編2)

永代和盛の囲碁人生 Vol.27(中学一年・3学期、仁風会編2)

小林泉美プロ

前回に仁風会(当時の会場は日本棋院)にはたくさんの棋士や院生がいたという話はしましたが、次は小林泉美さんについて。

泉美さんは仁風会で初めてお会いしたときから棋士でした。私とは院生の期間は重なっていません。泉美さんも前回に出てきた河野臨プロと同様にめちゃくちゃ優しい方でした。泉美さんが自分のお姉さんだったらいいなぁと思わせてくれるほどです。(実の姉は二人います)

泉美さんは

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永代和盛の囲碁人生 Ver.4(転校・小学校の始業式)

永代和盛の囲碁人生 Ver.4(転校・小学校の始業式)

六年生・一学期の始業式

春休みも終わり、小学校も六年生の一学期が始まった。長崎県島原市の小学校から、千葉の幕張西小学校への転校である。

幕張西小学校ではなぜか始業式の体育館で転入生が前に出て一言だけ挨拶することになっていた。

5、6人くらいいただろうか。
下級生から順に挨拶をして、最後に永代少年の番がやってきた。さすがに少し緊張していたのを覚えている。

「ながよかずもりです。よろしくおねが

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永代和盛の囲碁人生 Ver.3(院生寮へ入寮直後)

永代和盛の囲碁人生 Ver.3(院生寮へ入寮直後)

東京の叔父さん

長崎空港から一人で飛び立ち、羽田空港に到着。
羽田空港まで迎えにきてくれたのは東京に住んでいる叔父さんだった。
小学生の少年少女全国大会で毎年、東京に来ていたがその時はいつも叔父さんの家に泊まらせてもらっていた。

学校の先生をしている叔父さん夫婦は優しいながらも厳しさを持ち合わせていた。

好き嫌いの多い自分が、強制的にピーマンを食べさせられる「ピーマン地獄」と名付けた生活は懐

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永代和盛の囲碁人生 Ver.2 (院生試験編)

永代和盛の囲碁人生 Ver.2 (院生試験編)

人生の岐路(小学5年生の冬休み前)

父親が勝手に日本棋院東京本院の院生試験を申し込んだのだ。
そして、申し込んだあとで
父親「院生というプロ棋士を目指すところに試験を申し込んだけど、受けるか?受かると千葉の院生寮に入ることになるけど。」

永代少年「いいよ。」

今でもこのやりとりをはっきりと覚えている。

今、考えてみると「いいよ」とは何とも偉そうだし・・・。
しかも、院生試験を合格する前提な

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囲碁サロンと碁会所の定義

自分の中では、囲碁サロンと碁会所の違いに定義があります。

囲碁サロン① 高級感がある。
② 綺麗である。(最低でも汚くないと言えるレベル)
③ お茶が人の手によって、出てくる。(自動の機械はアウト)
④ トイレが男女別に分かれている
⑤ 室内が禁煙、又は分煙がされている
⑥ 会員制である

囲碁サロンと表現するには譲れないところが①~③です。
①~③を実現する為に、利用料が碁会所と比べて高くとも

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九州で囲碁棋士(プロ)を目指そう

今回、関係者に集まってもらったのは「九州でプロになれる環境を作る」という目的がありました。

その経緯は本当に突然な出来事でした。

「ザ・パッション」という囲碁将棋チャンネルの番組をご存知の方は多いかと思います。

その収録の合間に、稲葉禄子さんと昼食をご一緒させていただいたときのことでした。

稲葉さんが「今、九州でプロを目指す環境を作ろう!と言ってくれている方がいる。」

という話をされたの

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夢を追うこと(囲碁編) NO.1

夢を追うこと(囲碁編) NO.1

まずは、皆様に問いかけたいことがあります。

なぜ、子供の時は「夢は大きく」と言いながら子育てをするのでしょうか?

しかし、年齢が高くなるにつれて「夢は大きく」という意見は段々と少なくなっていきます。

顕著になるのが就職目前です。「夢よりも、現実や安定」とばかりアドバイスされてしまいます。

これはなぜでしょう?

こうなるのであれば、子供の時から夢を追うよりも安定を重視したほうが良いと教えな

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夢を追うこと(囲碁編) NO.2

私が提言したいのは、

「常識は…」とか「普通は…」

ではなく、自分自身のオリジナル意見で未来ある子供の事を考えてもらいたいという事です。

小学生の時なら夢を持ってサッカーをしてもいいが、大学に入ったらサッカーは辞めて就職活動をしなさいといった事はよく言われるでしょう。常識と言われる範囲内ですね。

これを小学生に

「大人になったら、生活もしなくてはいけなくて、好きな事はできにくくなるから今

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