スタッフにブログを書きなさいと言い続ける理由
みなさんこんにちは。まちづくり芸人の永山です。
私の経営するチーム(Ten-Lab)では、今年からスタッフ全員がnoteアカウントを開設。なにかしらの事象にあたって、「はい、それ、note案件ね」と、私が強制的に記事化を指示するnoteハラスメント、通称「noteハラ」が横行しています。
なぜ、そんなにもnoteに書かせようとするのか。その背景には、自分自身が昨年から真面目にnoteを書き始めて感じたいくつかの気づきがありまして。
①考えていることは、言葉に出さないと伝わらない
②考えていることは、言葉にしてみないと自分自身でも整理できない
③同じようなことを考えている人は、実はめっちゃいる
という3点です。
今日は社内連絡みたいなノリで、主にTen-Labのスタッフに向けて「Blogを書きなさい」と言い続けている理由を書いていきます。
①考えていることは、言葉に出さないと伝わらない
当社は雇用契約を交わさず、案件単位で動くフリーランスの集合体という性質のチームです。毎週1回の長めのミーティングの時間をもっているけれど、そこでも案件の話よりは、各人が今おもっていること、感じていることを共有することに重きを置いています。
このスタイルだと、各案件は人に紐づき、各人が責任を持って進めていけるというプラスの側面もある一方で、案件が各人の想像の範囲を超えてぐんと加速することが少なくなります。
やはり一人の頭で処理できる情報には限りがあり、一人が思い描く未来には限界があるということでしょうか。
さらにノウハウが個人に集積してしまい、チーム内に共有されて行かないという課題も。
これは事業全般に言えることですが、何をするか、よりも、なぜするかを重要視しないと、本質的な課題解決につながらない。けれども、なぜするかを丁寧に共有する時間はそう多くとれない。
そこで、共有のために、noteを書こう、となるわけです。
正直なところ、Blog記事であれば何でもよいので、noteである必要性はそんなにありません。しいて言えば、noteはUIが当社好みということはあるかもしれないですね。あとは、投げ銭機能があるので、めっちゃいい記事には私が投げ銭的にボーナスを支払うということも可能です!いまのところ、実際にスタッフに投げ銭をしたことはないけれど。投げ銭したくなる記事を心待ちにしていますよ、社員のみなさん!
②考えていることは、言葉にしてみないと自分自身でも整理できない
そして、文章にするというのは実はとても大切だということを、私自身がnoteを書くたびに実感しています。
人は自分のやっていることについて、実はあまり深く考えていないように思うんです。少なくとも私の場合、その都度しっかり考えているようで、案外過去の経験とか日常のルーティンの中で多くの意思決定を、思考を挟まずに下しているように思います。
しかし、記事を書くとなるとそうはいきません。
基本的には初めましての方にも意味が通るように書くことになるので、全体として意味が通るように、そして自分の言いたいことがクリアになるように努力することになります。
あのとき、自分は何を考えて動いたのか。
あのとき、自分の中には他にどんな選択肢があり、どんな根拠で行動したのか。
こういったことは、文章で説明しようとすることで初めてしっかり考えることになります。
現にこの文章も、スタッフに「なぜスタッフ全員にBlogを書かせるのか、その背景について記事を一本書いてください」と言われて書き始めた結果、自分の思考が書きながら整理されていくのを実感しています。
③同じようなことを考えている人は、実はめっちゃいる
最後は、仲間探しの観点から。
何をやっているか、ではなく、なぜ、それをするのか、を共有するのは、仲間探しの観点からも大変重要です。
当社のように、一見するとイベント会社のようでもあり、PR会社のようでもあり、シンクタンクのようなこともやっている会社においては、クライアントとの出会いも、新たなスタッフとの出会いも、Do(何をやっているか)という観点でのマッチングは不発になることが少なくありません。
できるだけ、Why(なぜやっているのか)を共有できる人とお仕事をしたい。そう思ったときに、事業面のアウトプット(チラシやホームページやパンフレット)だけでは十分ではないように思います。
その人がどんな人で、何を考えて仕事をしているかを可能な限り開示する。
そうすることで、表面的な事業単位でのオーダーではなく、本質的な課題に立脚したオーダーをいただける可能性が高まる気がするのです。
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以上、スタッフへのnoteハラの背景をつらつらと書いてきましたが、ここまで書いて、この記事自体が上記①②③をまさに体現しているなあ、ということに気がつきました。
書かないと、自分の中でしっかり整理されないこと、ありますよね。
それを、しっかり出していきましょう。
・・・ということで。
当面は「それ、noteに書いてね」おじさんを続けるつもりです。
スタッフのみんな、頑張って書きましょう!!
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