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「できたこと」から行動を変えると未来が変わる

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永谷研一著「1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート」「科学的にラクして達成する技術」「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」を解説しました。本を章、節ご…
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記事一覧

【vol.57 行動する人と行動しない人の違いと学びの「深化」がわかる6つの基準】

研修後の行動実践をデータ分析してわかったこと 私は、ずっと人材育成の仕事をしてきています。16年前ぐらいからITを使って、研修後職場に戻ってからの行動実践の仕組み、習慣化の仕組みを取り入れてきました。私が発明家と名乗っているのは、その仕組みが日本とアメリカで特許が取れて、特許状にINVENTORと書いてあるからです。 そして、「人がどれぐらいまで書けるようになると成長したと言えるのか」 をデータ分析し、科学してきました。さらに、「行動する人と行動しない人の振り返りの差」

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【vol.56 その日は3カ月後に訪れる。あなたが「成長軌道に乗る瞬間」】

振り返りが深化し成長実感が得られるまで、どのくらいかかるのか? このマガジンでは、「創造的な行動変容のプロセス」として、様々な問いや、効果的な振り返りの方法、どのタイミングでどんなやり方で振り返ると効果的か?等について取り上げてきました。 では、これらの行動によって自分自身の変化を実感するまでには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。 これはデータを分析してみると、一週間に1回の振り返りがしっかり正しく行われるようになってから、大体3-4カ月かかります。週数でいうと

【vol.55 目標達成に欠かせない!深く考える「振り返り」4つのポイントと効果的な運用基準】

目標達成への気づきをラクに引き出す「深い振り返り」の4要素 「振り返り」はサラッと薄くやっても、目的である行動変容が導き出されることはありません。深く思考することが大事なのですけれども、そのためのステップがこの4要素なんですね。目標達成に向かって、前向きに行動変容を生み出すための思考技術と言えるでしょう。 その4要素とは、こちらです。 ①詳細な事実 4W1Hに従って、詳細に記述します。 いつ(When)、誰に(Who(m))、どんな場面・状況で(Where)、どんなこ

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【vol.54 「取組むべき課題」を「単なる願い」で終わらせないための2つの要素】

「創造的な行動変容のプロセス」を振り返る 「できたこと」から行動を変えると未来が変わるマガジンでは、 【vol.51 より良い創造的な行動変容のプロセスと、今のやり方を建設的に疑う3つの自問】 【vol.52 あなたの「喜びの基準」は?「ありたい姿」が見つかる簡単な自問】 【vol.53 今すぐ取り組むべき課題を絞り込む方法】 を通じて、創造的な行動変容のプロセスを紹介してきました。やっと、今取り組むべき最優先課題が決まりましたね。 「取組むべき課題」を「単なる願い」

【vol.53 今すぐ取り組むべき課題を絞り込む方法】

さまざまな課題や新たな方策が明らかになった後の行動変容プロセス 今のやり方を建設的に疑う自問、「ありたい姿」が見つかる自問を経て、さまざまな課題や新たな方策が浮き彫りになったことと思います。 しかし、限られた時間の中で、あれもこれも全部手をつけてしまうと、全然時間がなくなってしまいます。場合によっては、何も手につかないということもあり得ます。そんな時、確実に目的に近づくためには、どうしたらいいのでしょう。 そのためには、「今、取り組むべき課題」を一つに絞り込むことが大

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【vol.52 あなたの「喜びの基準」は?「ありたい姿」が見つかる簡単な自問】

内省文プラスワンの質問で、あなたの「喜びの基準」に迫る あなたの、「モチベーションの源泉」は何でしょう? できたこと手帳を書いている方は、1週間に1回「内省文」を書いて、できたことを振り返っていると思います。内省文の書き方について復習したい方のために、以前の投稿を挙げておきますね。 さらに余裕があれば、自分への振り返りの問いを1つ増やしてほしいのです。それは、「できたことのどの点が、自分の喜びだったのか?」という問いです。 例えば、自分にこんな質問をしてみよう 「

褒めるほど子供に悪影響を与えてしまうって本当?

褒めて育てれば自己肯定感が育つ、と考えている人は多いと思います。 ところが、アメリカでのある研究で「ほめると、子どもに悪い影響を与えてしまう」 という驚愕の事実が発表されました。褒めれば褒めるほど挑戦を避けるようなるというのです。 このアメリカでの研究はいくつかの書籍で発表されていますので、ご存じの方も多いかもしれません。 実験の内容は以下の通りです。 10歳から12歳の子ども400人にあるテストを受けさせ、全員に「80点だった」と伝えます。そして3つのグループに分けた

【vol.51 より良い創造的な行動変容のプロセスと、今のやり方を建設的に疑う3つの自問】

より良い創造的な行動変容のための第一段階とその方法 今回は、行動改革をもたらす思考法「クリティカル・シンキング」について、さらに深く解説します。より良い創造的な行動変容のためには、どのような思考をすればいいのでしょうか。どのような実践をすればいいのでしょうか。順を追って、学んでいきましょう。 自分の行動を見直すために、まず大切なのは「目的」を確認することです。 「できたこと」に対して「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで、「目的」を明確にすることができます

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【vol.50 与えられた目標はプレッシャー!会社の目標を達成するための2つの問い】

クリティカル・シンキングについて、ちょっと復習 「できたこと」に対して、「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで「目的」が明らかになり、クリティカル・シンキングができるようになります。これについては、【vol.18 多様性の時代を生き抜く思考法「クリティカルシンキング」をするための問い】で解説しているので、参考にしてください。 会社や組織から与えられた目的にどう対処するか では、「目的」が会社や組織から与えられたものだとしたら、どうしますか。 会社や組織等

【vol.49 あなただけじゃない。成長を妨げる「思い込み」の正体と、そこから脱却する方法】

あなただけじゃない。誰にでもある「思い込み」 誰にでも、自分の過去の体験や認知のクセといった「思い込み」の1つや2つあるものです。もちろん、私にもあります。 この「思い込み」。実は、成長の妨げになってしまうのです。 振り返りで最も大切なポイントは、「思い込み」からの脱却です。自分のことを、こういうものだとレッテルを貼ったり、思い込んだりしていることから抜け出すことが大事です。 「思い込み」を引き起こす2つの原因 この「思い込み」の原因は、2つあるんですよね。 1

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【vol.48 「できなかったこと」をできるようにすればいいんじゃない?と思っている人、絶対!読んでください】

前回は、「ありたい姿」を認識してから「できたことメモ」を見直すと、新しい疑問がわいてきて、成長意欲が高まることをお伝えしました。今回は、それについての心理的なロジックを解説していきましょう。 「できなかったこと」から振り返った場合の心の動き 人々が行動変容して、あるテーマの目標を達成していく。当然そこには「行動を変える」というプロセスが発生します。 まず、「できなかったこと」から振り返った場合。これは否定から入りますよね。「しまった できなかった」と否定から入ると、実

【vol.47  できたことメモから「ありたい姿」を探し出し、それに近づいていくシンプルな方法】

「ありたい姿」の見つけ方 今回は、「できたことメモ」から「ありたい姿」を探し出す方法をお伝えします。「ありたい姿」が分からないよ、なかなか見つからないよ、という人も安心してください。見つけ方があります。 「できたことメモ」を書いていることが前提となるのですが、これについては、過去のnoteを参考にしてくださいね。 さあ、「ありたい姿」を探す作業に入りましょう。 まず月1回、自分が書いてきた「できたことメモ」をザッと見直してみてください。スーッと眺めるだけでもいいですね

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【vol.46 「振り返り」から行動を変えるために必要な、ある認識】

「できたこと」をメモする理由をおさらいしよう ここまでのnote記事の中で、「できなかったこと」は無視して「できたこと」だけをメモしましょう。「できたことメモ」がたくさん集まると自己肯定感が高まってくるよ、ということをお伝えしてきました。 これは、「振り返り」を行うための土台作りです。 自己肯定感を高めることが、ゴールではないんですね。自己肯定感を高めて「振り返り」をすることによって、自分自身と向き合い、行動を起こせる人になります。まさに、「行動変容できる人」になってい

【vol.45「できたこと」を見つめると、なぜか周りの人も楽しくなってしまうプロセスとは】

「できたこと」を見つめると生まれてくる感情 自分の「できたこと」を見つめると、無意識に「喜び」が生まれてきます。こういうことがうまくできた。こういうこと良かった。パスタがうまく作れた。仕事がこんなにうまくできた。何かが時間通りできた。こういうことをやったら喜ばれた。 このように「喜び」がたくさん生まれてきます。これは、無意識に心の奥からわきあがることです。 表情や言動にあらわれる変化 そうすると次に何が起きるか。 表情や言動も、ポジティブなものに変わっていきます。前