見出し画像

【vol.57 行動する人と行動しない人の違い 学びの「深化」がわかる6つの基準】


研修後の行動実践をデータ分析してわかったこと

私は、ずっと人材育成の仕事をしてきています。16年前ぐらいからITを使って、研修後職場に戻ってからの行動実践の仕組み、習慣化の仕組みを取り入れてきました。私が発明家と名乗っているのは、その仕組みが日本とアメリカで特許が取れて、特許状にINVENTORと書いてあるからです。

そして、「人がどれぐらいまで書けるようになると成長したと言えるのか」
をデータ分析し、科学してきました。さらに、「行動する人と行動しない人の振り返りの差」に関しても科学的に分析して、どのように指導すればいいかを体系化してきたのです。

今回は、そのあたりの情報も提供しますので、楽しみに読んでいただければと思います。

「振り返り」は、誰でも訓練で身につけることができる

まず、振り返りは”深化”するんですね。「進化」ではなく「深化」、「進む」ではなく「深まる」です。

「振り返り」つまり「自分を客観的に見る力」は、訓練で身につけることができます。要は技術なので、「元々持っている素養が大事」ということではありません。自分で取組むことによって、スキルアップすることができます。トレーニングによって、身につけることができるということですね。年齢にかかわらず、いつでも誰でも訓練を始めれば、どんどんスキルアップできるんですよ。

このことが、先程述べたように多くのデータから発見されました。1万5000人のデータを分析することで分かってきたのです。

行動する人と行動しない人の「振り返り」における違いとは

振り返りを繰り返すと、何が深化すると思いますか。実は、振り返りを繰り返すと、「学び」が深化していきます。一般的には経験学習実践論、経験学習といいます。「人は経験から学び成長する」、振り返りの訓練をしている人は経験をスルーせず、学びがどんどん深まっていくということです。

同じ一つの経験であっても、振り返りの訓練をしている人は意味を考えたり、その役割を考えたり、さらには目的を考えたりする中で、非常に多くのことを学び取ります。

一方で、振り返りの訓練をしていない人は、経験をさらっとスルーして、経験しっぱなしになってしまって、また同じ過ちを繰り返す可能性があります。

「振り返り」の訓練を繰り返すことが大事、ということを頭に入れておいてください。

学びの「深化」がわかる6つの基準

「人は経験から学び成長する」、振り返りの訓練をしている人は、経験をスルーせず学びがどんどん深まっていくことをお伝えしました。

「学びの深化」は「振り返り文の変化」に現れます。いったい、どのように変化するのでしょうか。

ここから先は

1,974字

¥ 100