【vol.46 「振り返り」から行動を変えるために必要な、ある認識】
「できたこと」をメモする理由をおさらいしよう
ここまでのnote記事の中で、「できなかったこと」は無視して「できたこと」だけをメモしましょう。「できたことメモ」がたくさん集まると自己肯定感が高まってくるよ、ということをお伝えしてきました。
これは、「振り返り」を行うための土台作りです。
自己肯定感を高めることが、ゴールではないんですね。自己肯定感を高めて「振り返り」をすることによって、自分自身と向き合い、行動を起こせる人になります。まさに、「行動変容できる人」になっていくんですね
「振り返り」から「行動変容」するために大切な、ある認識
では、「できたこと」をどう振り返って、行動変容に生かしていけばいいのでしょうか。
このためには、自分の「ありたい姿」を認識する必要があります。自分がどうありたいか。自分はどう思っているのか。これを、自己認識する必要があるのです。
少し前の2014年の出来事ですけれども、皆さん覚えているでしょうか。
サッカー本田圭佑選手の、イタリアACミラン入団会見での様子です。記者がACミランを選んだ理由を尋ねた時、彼はこう答えました。
心の中で、私のリトル・ホンダに聞きました。「どこのクラブでプレーしたいんだ?」と。そうしたら、心の中のリトル・ホンダが、「ACミランだ」と答えた。そういう経緯があって、ACミランに来ました。
この行動が何を意味しているのかというと、本田選手が、「自分が思うがまま」「自分がどうなりたいのか」ということを、素直に自分に語りかけてるんですよね。自分自身に「ありたい姿」を問うこと、これを彼は「リトル本田に聞きました」と表現しました。まさに私も同感です。こんなやり方がいいんじゃないかと、思います。
難しいことではないんです。素直に心の中の自分に「どうなりたいのか?」と語りかける。誰に見せるわけでもありません。「こうなりたい」と願う、自分の気持ちに素直になることで、自己肯定感も高まるのです。
でも、「そんな簡単に見つからないよ」という方もいると思いますので、次回は、「ありたい姿」の探し方についておススメの方法をお伝えします。お楽しみに。
参照
「できたことノート」第5章 p.148
まずは3週間続けてみよう
「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」p.80
月1回心の中の自分と素直に向き合う