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「ママ垢ルール」がトレンドを蹂躙した日

ママ垢ってご存知です?
ワイはTwitter…………Xか、で回ってきたので拝見しました。
ということで、本日考察しますのは「ママ垢ルール」です。

青い鳥、守れんかったなぁ。

今回トレンドにあがったのは、「あるママ垢に、ママ垢ルールに反してるとDMされた垢が、そのDMのスクショをあげた」ことに端を発しています。
ここで特筆すべきなのは「ルールを赤の他人に強要した」です。

どんな界隈でもある程度のルールはあります。
ルールを整備することで、気持ちよくその界隈に住めますから、守ることも大事でしょう。

今回問題点になるのは、
①ママ垢ルールとは何か
②指摘された人は、ママ垢界隈の人なのか
です。

話し合いをするなら「定義」を定めるところから

①ママ垢ルールとは何か
どうやらこのルールはこの界隈特有のルールのようですね。
たとえば夫自慢NGとか、子どもの成長自慢NGとか。プロフィールの表記の仕方とか。
詳細はXにいっぱい転がってたので、お時間ある方は検索してみてください。
本当に適用されてるかの確信は持てませんでしたが、プロフィール表記は統一されていましたから、ある程度のルールの整備はされているのかもしれません。
とはいえこのルールが健康的かと言われると「うーむ」と唸りたくなるところではあります。

②指摘された人は、ママ垢界隈の人なのか
怒られた、とポストされてる方は、
X運用をしている母の役割を持ってる女性なだけで、自らをママ垢と名乗っているわけではないようです。
となると、ママ垢とは何かの定義になりますが、ママ垢と自らを名乗った場合、適用されると思われます。

ママ垢の定義が1番時間かかった


さて、この時点でママ垢を名乗っていない方にママ垢ルールを適用させようと強要してくるのは、そもそもちゃうよね、という話になります。

これを違う場面で例えるなら、
同じ部署の違う課の人間に「同じ部署なんだから、うちの課のルールに従え」とメールで連絡しているようなものです。
つまり、赤の他人に自分らのルールを強要した図になっているわけです。

同じ部署でも違う課の人にメールする時、びっくりするほど他人行儀になりません?

さて、では何故こういう「ルールを赤の他人に強要」する行動が出来てしまうのか。
心理学用語で「バウンダリー」という言葉があります。

バウンダリー

自分に対して行動をとってくる他人に対して、合理的・安全・許容可能な手法であるかを判別するために個人が作成する、ガイドライン、ルール、制約である。

Wikipedia「個人の境界線」

要は、他者と自分との間に引く境界線のことです。
このバウンダリーが柔らかかったり、曖昧だったりすると、支配的になったり、依存的になったりすると言われています。
他者と自分の考えが同じだという考えのもとに動きやすいのです。
ですから、違う考えや、自分の意に沿わない動きをされると混乱しやすく、それにより不適切な行動を相手にとってしまうからです。
これは誹謗中傷を書いてしまう人、スレを荒らしてしまう人にも言えます。

誹謗中傷、スレ荒らしは本当に良くないけれど、それをやってしまう人にも理由があるから。荒らすならワイら心理屋とのカウンセリングを荒らしてくれ。

別にバウンダリーが柔らかいことや曖昧であることは良し悪しをつけるところではありません。
その曖昧さ故に、混乱して不適切な行動に出てしまうのが、生きづらさにつながりやすい、ってだけです。
ですから、ここまで読んで、「おや…………心当たりが…………」という方がいらっしゃいましたら、信頼できる人にご相談するのもいいですし、第三者の専門機関に相談するのもいいでしょう。
安易に頼ってください。

良くも悪くもSNSは、そういったバウンダリーの曖昧さを可視化出来てしまいますから、
ぜひご自身に良いように使ってくださいね。
ということで、ツイッタラーは青い鳥のところに戻ります。
今青い鳥じゃねぇんだ、イーロンめ。

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