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U-35に行ってきた

建築系の皆さんならご存知だと思いますが、U-35の
展覧会の招待券を頂いたので、行ってきました。

ウメキタシップホールの2階に行くエレベーターをまっているとき、スタッフと海外の男女2人組が英語で会話しており、既にただならぬ雰囲気を感じていました。
エレベーターで2階にあがり受付を済ませ、会場に足を踏み入れると、目の前に飛び込んできたのは、大勢のスーツを着た大人の人達や有名建築家で、般ピーの自分が行く場所ではないかも知れないと思いました。
アウェーの洗練?を受けつつ、作品を観て回りました。
気になった作品2つを紹介したいと思います。

小田切駿+瀬尾憲司+渡辺瑞帆「建築の再演」

プロジェクターに投影された建築の映像(複数の映像があり、自分の時は解体だった)の前で、全身白色の服を着た女性が、歩いたり、ボーッとしたり、ぐだっとしたりしており、一見すると「何してるんだろう?」となります。
展覧会場は人で溢れて雑多としており、スーツの人を含めて有彩色の人がほとんどの中そういう人が1人いると、かなり目立ちますし、ある種の怖さを感じました。(これも意図されてるのかもしれません。)
キャプションには、「生活の仕草や振る舞いを抽出して、演出に落とし込んだ」というような事が書かれてたような気がしました。
この演出には度肝を抜かれました。

お三方の組織はこちら。
最近卒業されたRADと似たものを感じるのは私だけでしょうか。


桝永絵理子「ハニヤスの家」

これは親の実家を改修、増築する計画だったと思います。これは実際に計画中みたいですが、一番驚いたのは、土壁釉薬仕上げです。
下の写真はそのモックアップです。

土壁釉薬仕上げの原寸モックアップ

これを観たときは、鋼板錆仕上げとかかなと思ってたら、土壁だったので、これまた度肝を抜かれました。モックアップの横には、様々な試験体があり、スタディの様子が感じとれました。
これは是非実物を見てみたいですし、経年変化も気になります。

こういうゴリゴリの建築家の展覧会に行くのは久々ということで、場に圧倒されました。
またいかにも建築家という展示、作品、思考の数々で、ファンタジーに感じました。
一方、自分は、普段ゼネコンに勤めて、いかに実現、具体化させるかばかりで、現実思考になっており、そのギャップで、頭が混乱しました。

たまには、こういう場に行って凝り固まった頭をほぐすのも良いかなと思いました。
ほぐそと思っていって、結局は「納まりはどうなってるんやろ?」みたいなことばかり気になるのは自明なんですが…(笑)

こちらも異分野の3人でデザインされてるみたいですね。

短時間でしたが非常に楽しい時間でした。
お時間あるかたは是非。


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