【エッセイ】カップル嫌いな不愉快おばはん
そう、世の中には色んな人がいる。わかってる。それはわかっているんだけど……。
この気分の悪さはどうしようもできない!
つい先日のこと。
駅の待合室で、僕と彼女は話していた。他愛のない話、付き合って1年が経つカップルがする話だ。
途中、近くにホームレスのような薄汚いおばさんが座った。そのときは特に気にしていなかったのだが、今思えば、ちょっとだけ距離を置くべきだったのかもしれない。
数分後、おばさんは突然、僕たちの目の前に立ちこう言い放った。
「ちょっと! 場所を考えてイチャついて貰えますか!? 気持ち悪いんだけど!」と大声で騒ぎ、どかどかと遠くのベンチに座った。
僕たちは開いた口が塞がらなかった。僕自身、こういうやばい奴とあんまり出会ったことがなかったから、どうすればいいかもわからず、ただ平然を装うしかなかった。
彼女は案の定キレていた。この状況、笑うしかない。
でもこれだけなら、まあ許せた。だけどおばさんは遠くのベンチに座ったとき、無駄にでかい声でこう言った。
「いい男じゃないくせに……」
んがあ! ブスで悪かったな! くそっ!
世の中には色んな人がいる。これを改めて実感させられた事件であった。
ここで僕が、いかに僕たちが正しくて、いかに相手が悪いかを熱弁しようというつもりはない。
だけど一言だけ、言わせてほしい。
ブスで悪かったな!!!
でもまあ、こういうのは無視が一番。何も言い返さなかった僕、偉い! エッセイのネタになったのでよしとします。
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