血の轍
言いたくないけど、
家族の咀嚼音。
とくに母の咀嚼音が気になる
普段は気にならないけど、疲れてたりとか
ふと気づいたりすると気になってしまって、
そうすると自分の食べ方とか、最近太ったなぁとか
考えだすと、「たべる」行為自体が
気持ち悪く感じてしまう。
「こういう人間にはなりたくない」像がある。
たまにその像が、母だったり、父だったり、
祖父や祖母に重なる。
「こうはなりたくない」と思っても
やっぱり血が繋がってるから、多少なりとも似る
母も父も自分達の親に対して、
「本当に嫌な人間、おかしい」と言う。
当然、私も母や父に対して思う節がある。
そういう嫌な部分は、私にもあって(自分でも思う、でも直せない)、自分は家族を作れないなと思う。
母は一緒に住んでいる祖父を幼い頃から悪く言っていた。
事実、私も祖父に対しておかしいなと思っていた。
けど、やっぱり私は、血が繋がっていて、
似てるなとか思うところがあるから、
こうやって祖父みたいに
人を無意識のうちに
不快にさせて
ひとりぼっちで
死ぬのかなと思う。
そうすると何のために生きているのか分からない、と時々思う。あんまり考えないようにしてる。
夜は長いから。昔言われたこととかよく思い出す。
どうしても悪い癖が抜けなくて(忘れ物とか)、母によく怒られたこととか、それに対してパニックを起こして泣きじゃくったり「死ぬ!」と喚いたりしてしまったこととか、それを見た母が「あんたは反省してるような、そうやって泣いてるだけでパフォーマンスなんだよ、あんたの反省は。何も変わらない。泣かないでよ、めんどくさい、私が怒られるんだよ。」と言われたこととか。
今でこそ、こうやって救急車に運ばれたとか、
お酒飲みすぎたとか、
どうにもならなくて大学辞めちゃったこととか、
大事になって目に見える結果になったから、病院に着いてきたりとかしてるんでしょ。
だからね、生徒に「精神疾患に理解ある親、先生」みたいに接してるのを見ると正直わたしの学生時代の苦しみは何だったのかとも思う。
母のことを学校のカウンセラーに相談したら、
なぜか母が呼び出されて、車の中で
「みっともない。
何で私が怒られなくちゃならないの。」
と怒られたこととか。
そんなこと言ってたくせに、今更分かったフリしないでほしい。
なんかもう自分の理解の及ばないところを都合よく解釈するところとか、本当に私はそっくりで消えたくなる。
私が死にたいといえばまず最初に出てくるのが
「⬛︎⬛︎(弟)の気持ち考えた?あの家の子、自殺したんだってとか一生自殺した人の弟って言われるんだよ、ママとパパだって暮らしづらくなるし。みんなのこと考えなよ、迷惑だよ」
という。
もちろん、意味はわかる。
けど、「死にたい」という娘に対して
何でその言葉を「今」かけたのかっていう、
かけた言葉よりなぜ言ったのかっていう心理を考えると、生まれてこなきゃよかったと思ってしまう。
2022.8.27
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