見出し画像

LUMIX S9の炎上騒ぎの本質

LUMIX S9 出だしは好調。

発売前にYouTuberを集めて商品発表会を行った。
先行レビュー。
パナソニックが主宰して
世界中からカメラ系YouTuberを集めて大阪と京都でフォトウォークした。
海外のカメラ系YouTuberに交じって日本勢は、トバログ、マツチャンネル、高澤 けーすけ、山下舞弓、ギュイーントクガワ。
メッチャ楽しそうな動画が上がった。

招待されたインフルエンサー達は、発売前のLUMIX S9が新品で配られ、説明を聞いた後に楽しそうに開封し歓声を挙げていた。
高価そうなホテルの部屋に集まり、LUMIX S9のセットアップに始まり、キャッキャキャッキャと
S9談義。
さらにバス移動で京都、大阪の観光地巡り。
そしてホテルでの会食。
その後の飲み会の様子まで、パナソニックのお接待の様子がめんめんとつづられた。
私はそれを楽しく拝見した。


少し時間をおいて、他のYouTube達も動画をUPし始めた。
しかし、少し様子が違う。
無邪気にS9の発売をワクワクしながら待つ動画に交じって、どことなくS9の欠点をクローズアップする者たちが現れた。
そこそこのカメラ系YouTuberなのに、パナソニックの発表会に呼ばれなかった者たちだ。
彼らは、いつものように新商品発表として製品の特長を説明しながら少しずつS9の欠点を交えて、最終的にお勧めできないと遠慮がちに言ったりした。
そして、運命の狼煙が上がった。
【LUMIX S9】誰のためのカメラか俺が教えてやる
と題して武川と言う人が、1時間25分にわたって、LUMIX S9の欠点をあげつらった。

ご愛敬で、かつきしょうへいが慌ててSONY α7C IIの紹介をはじめたりしていたが、

ニコ爺の武川がS9をくそみそにけなし始めたことをきっかけに、呼応するように有象無象がケチをつけ始めた。
決定打は、パナソニックのHPにある作例的な写真がLUMIX S9で撮影した写真ではない事を探り当て、そのことを持ってカメラメーカーとしておかしいという論調まで激しく噴出した。

一方、それまで楽し気にS9の話を続けていたYouTuber達は口を紡ぎ、ギュイーントクガワに至っては、
LUMIX S9のレビュー動画を作れませんでした。【謝罪】【撮るに足らないこと】

などと言う動画をあげたりした。
中には、動画そのものを削除したのか見つける事の出来ない動画まであった。

やれ、メカシャッターがないだの、EVFが無いだのコールドシューだとフラッシュが使えないなど欠点をあげつらい、挙句の果てにはプロモーションの仕方が悪いと言い出すしまつ。
このおかしな炎上騒ぎで、せっかくの5/29のS9
予約開始がお通夜のようになってしまった。

本当に、武川と言う人はすべてを台無しにしてしまった。
私は、このLUMIX S9という製品そのものと、日本のカメラメーカーとしてのパナソニックの姿勢を評価したいのです。
製品としては、
LUMIX S9は、デザインがいい。カラーバリエーションもしかり、フラットなライカのような美しい形状。メッチャかっこいい。
ニコ爺の武川と言う人ですら、ニコンのレンジファインダー「Nikon S3」をデジタル一眼で復活させれば絶対売れると言っているように、
Leicaのレンジファインダー風のフラットデザインは、かっこ良いのだ。
日本メーカーでは、フジフィルムのX-E4ぐらいしかなかった。
SONYのα7Cも少し違う。
(大きなグリップが不細工)
SIGMA fpもバランスが悪い。
LUMIX S9は、デザインがいい。

LUMIX S9は、35mmフルサイズのセンサを積んでいるのにコンパクトな一眼カメラだ。
LUMIX S9の中身は、上位機種と遜色がない。(DC-S5M2)
LUMIX S9は、フォトスタイルにモノクロの表現が5つあり、その中にLEICAモノクロームが追加された。
Leicaとの協業がなせる業だ。

LUMIX S9は、リアルタイムLUT(ラット)を搭載、LUTボタンに39個のLUTを割り振れる。

LUT(ルックアップテーブル)ラットとは、富士フィルムカメラのフィルムシュミレーションと同じようなものです。
フィルムシュミレーションを39種も登録でき、それをすぐに呼び出せるように物理ボタンに割り振る事ができる。
このギミックにより、手軽にフィルムシュミレーションを楽しむことが可能になった。
唯一富士フィルムカメラが誇っていたフィルムシュミレーションという強み。
今までも、富士フィルム以外のすべてのメーカーもカメラ内でフィルターのように色味を変更できる項目はあったにはあったが、お手軽ではなかった。
リアルタイムLUT(ラット)は携帯アプリで色味を作り、カメラに転送して39種類も登録できる。
自分で作ったり、誰かが作ったものを搭載できる。
富士フィルムは、カメラの機種ごとにフィルムシュミレーションの数を制限し、バージョンUPも決してしない。
大層な名前を付けてありがたがっていたフジの機能を超えたと思う。
使い勝手もよさそうだし、富士フィルムのフィルムシュミレーション的な色味も作れてしまう。

こんな素敵なカメラを、フジのAPS-CセンサカメラX-T50(定価本体のみ24万6,400円)よりも安く日本人に提供してくれる
日本のカメラメーカーとしてのパナソニックの姿勢にしびれるのです。

最近発売された富士フィルムのカメラと価格を比較してみましょう。
富士フィルムのカメラX-T50
カメラ本体価格 24万6,400円
15-45mmキットレンズ付き価格 26万4,000円

方やパナソニックの
LUMIX S9は、フルサイズなのにフジより断然安い
カメラ本体価格 20万8,000円
20-60mmキットレンズ付き価格 24万1,560円
めちゃくた良いカメラなのに
凄く安く日本人に提供しようとする日本のカメラメーカーとしてのパナソニックの姿勢が素晴らしい。

さらにさらに
広角単焦点レンズ(S-R26)薄型パンケーキレンズと専用ストラップ、使いこなし動画チケットをキャンペーンでプレゼントしてくれると言う。

日本人ユーザーの心を打ち砕いた富士フィルム経営陣の姿勢に対し、パナソニックの日本企業として日本人に対する姿勢の違いこそ大きく報道されるべきなのに。
LUMIX S9は、ニコンでもSONYでもなく、富士フィルムキラーなのに、それを打ち消すようにニコ爺たちが騒ぎ始めたことで、本質を見失い滅茶苦茶になってしまった。
なぜ日本人は、欠点ばかりに目を向けて大騒ぎをして、良い点を見ずに本質を見誤るのだろうか。
狼煙をあげて先鞭をつけた、ニコ爺の武川の罪は本当に大きい。

励みになります。