お金さえあれば自由になれる
と思っていました(笑)
ですが、そんなことないなって働いてよくわかりました。
就職活動
就職活動をしているときに2つの軸で迷っていました。
1つ目の軸
1つ目は「やりたいこと、やってみたいことを仕事にする」でした。
昔から有名になりたいという漠然すぎる夢があったのですが、年齢を重ね、見える世界が広くなってきて選ばれた人しかなれないと感じるようになりました。
ただ、有名人のようなキラキラしている人たちへの憧れはずっと消えず、であれば、そういう人たちをサポートする仕事をしたいと思い始めます。
職種で言うと芸能マネージャーを志望していました。
大学で学生監督をした経験もあり、人をサポートしたり、適性を見出して活躍の機会を与えてあげるということはなんとなく自信がありました。
実際にホリプロさんのインターンシップにも参加したりと意欲は高かったと思います。
2つ目の軸
こちらは転職を考えた軸になります。
当時、転職は当たり前になってきているタイミングでした。
若いころに人脈、スキル、お金の3つがあれば転職するときも有利に働くだろう。
なら、この3つを得られる仕事をしようというのが2つ目の軸です。
結論から書くと、僕はこちらの軸を選びました。
投資用不動産の電話営業というおそらくどんな営業よりも難しい手法でスキルは上がる。
営業の相手は基本的に会社の社長さんだったので、人脈も作れる。
そして基本給とインセンティブ、どちらも高かったのが前の会社でした。
つまり、先に挙げた3つはこの会社なら確実に得られるという確信がありました。
この会社で頑張って結果出して、数年後にやりたいことにチャレンジしてみようと当時の僕は本気で考えていました。
働いてみて感じたこと
結果はそれなりに出すことが出来ました。
同期が60人近くいる中で(辞めていく人も多くいましたが)最終的に7位という営業成績、男の中では2位でした。
電話営業を録音することが出来るのですが、配属当初と辞める前と比較すると、とても同じ人とは思えないくらいの差がありました。
つまり、話すスキル、それ以上に聴くスキルが上がったように感じました。
当然お金ももらうことが出来ました。
月の手取りが3桁万円に届きそうな月が何度かありました。
スキルとお金を手に入れた一方で、心は消耗していくばかりでした。
就職活動中は「お金があれば出来ることの幅が広がる」と思っていました。
しかし、お金を手に入れた代償として心を失った僕は、何もやる気が起きませんでした。
買いたいものだってある程度買えるようになったし、遠出だって出来るようになった。
にもかかわらず休日はお昼過ぎまで寝て、ウーバーイーツを頼み、ごはん食べたら昼寝をして、起きたら8時。
またウーバーイーツしてゲームして寝る。
という思っていた生活とは程遠い生活をしていました。
手に入れたお金は人生を充実させるためではなく、外に出るのがめんどくさいからとウーバーイーツにほとんど消えていきました。
ウーバーイーツを毎食頼めるだけ、それなりに裕福だったとは思いますが、そんな状況でも本気で心から死にたいと思っていました。
自分から死ぬ勇気はないから、交差点でトラックが突っ込んできてくれないかなと思いながら通勤。
タイミングよくトラックが来たのに足がすくんで、轢かれることが出来なくて朝から後悔する日々。
お金はあったのに、です。
一応、補足ですが割とポジティブ人間です(笑)
1番伝えたいこと
僕の社会人1年目はわかりやすく人生というものを教えてくれた気がします。
それは
心が1番大事
ということです。
心が欠けている状態ではお金なんてあってないようなものです。
まずは心。心が満たされていないとやりたいことも浮かばないし、あったとしても行動出来ない。
自由に暮らせるだけのお金を手に入れても、心がないと死にたいと思ってしまうのです。
今はむしろお金がなくて不自由なんですが(笑)
それでもアホみたいに1日300件電話していた時よりも、やりたいことに向き合えていますし、なにより凄く前向きな自分がいます。
元気があれば何でも出来るじゃないですけど、
元気がないと何もできないんだなと今、改めて思います。
と、高校の親友が「心削って生きてる」とラインが来たので、思い返してみました。
心を失っている人が1人でも多く、自分の心を取り戻すことを願っています。
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