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日記的なもの 35「SNSによる情報収集的な話」

 インターネットがらみでこの最近怖いと思うところは、SNSをしているとAIが個人の読んでいる呟きや記事・サイトなどの情報を収集し、その人物に合わせた内容のデータを積極的に表示させるところにある。
 その人物にとっては有意義な情報が表示されるので良い面はあるのだけれども、同時に、本人がそこに表示されている内容が自分の意見に沿ったものばかり表示されてしまうが為に、自分の意見が世間では主流になっていると信じ込んでしまうことにある。

 Twitterアカウントで反ワクチンの「いいね」ばかりしていると、流れてくる情報が反ワクチンばかりになり、反ワクチンが正しく思えてくる。
 スマートニュースで金融の話題ばかり拾っていると、出てくる記事が経済の話ばかりになってきて、自分の周囲が金のことばかり考えている人たちに見えてくる。
 Googleでゲームの話題ばかり検索していると、あらゆるサイトに提供されているGoogleの広告にゲームばかり流れてきて、広告に流れているゲームをみんなが知っていると勘違いしてしまう。
 Amazonや楽天でR-18商品ばかり探していると、商品広告が電車内や会社内で見られてはいけないものになってしまう。

 これが10年前だったら、ブラウザなどの履歴を消したり、商品検索履歴を消したりなどすれば、ある程度は情報の偏りを防ぐことができたのだが。
 今は自分の環境下では無く、クラウド側に情報が残ってしまうためにその程度の行動ではネット環境下の情報を自分で操作するのが難しくなってきてしまっている。

 ではどうすれば回避できるのか、となるが、最も簡単な回避方法はSNSに関して言えば今のところは、数ヶ月ごとにアカウントを新しく作ってしまうことにある。

 実際この「note」でさえ、過去の閲覧履歴からオススメの記事が表示される仕様になっている。
 そこで、アカウントを変えてしまうことで閲覧履歴が無い状態になるので表示されるオススメはデフォルトになる。

 Twitterなど一部のSNSでは、アカウント作成時に「興味のあるもの」を選ぶことになっているが、これを自分の全く興味ないものを選んでアカウントを作ってみれば、オススメなどに表示される呟きは今までの自分が全く知らない分野ばかり表示されることになっていく。

 こうやってインターネット環境、特にSNSでの広告や表示される記事内容の偏りを回避できる。

 当然ながら今のアカウントを消す必要は無い。アカウントの切替を行えばいいだけ。
 気をつけなければならないのは、今現在自分のアカウント周囲で多く見られるものが世間で流行していると簡単に思ってはならないこと。
 そのためには、別アカウントをいくつか作っておき、全く自分が興味を持たないものを選んで作ったアカウントでログインした際に、どれだけ情報が違うのかを確認しておく必要性がある。

 それとムーアの法則は今現在もまだ生きているので、上記の方法が今後も成功するとは限らない。IT分野がさらに発展していけば、また別の方法で個人情報を収集してしまう方法が確立されてしまうかもしれない。そのためにはSNSだけに頼らず、あらゆる分野から情報を収集することが必要ではあるだろう。

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