「すばる」2023年3月号に掲載の谷川俊太郎・高橋睦郎対談の構成を担当しました。
まあ緊張しましたよね。
谷川俊太郎さんのご自宅で詩人の田原さんを司会に収録したのですが、心臓がばくばく言いました。何より日本の現代詩を戦後から現在までリードし続けているお二人の言葉を僕がテキスト化するのはとても神経の擦り減る仕事でした(苦笑)。
でもすごく貴重なお話しの詰まった対談になったと思います。思春期に投稿少年だったお二人の、初めての誌面に載った作品についてのお話しなど、お二人がこれまであまり語られなかったことを聞かせてもらえた気がします。これからの詩の研究に参照され続ける対談になってほしいなあと思います。
詩の研究といえば、最後、詩人にとって原稿料とは何かというお話しになって谷川さんが、研究者は詩とお金のことをもっと論じた方がいい、とおっしゃっていました。確かにそれは大事なテーマだと思います。小説の研究にとっても同じですよね。
もちろんまだまだ精力的に詩を書き続けているお二人の刺激的な詩論のぶつかり合いをご堪能ください。
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