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旅の話.34 ブルーム②

ブルーム(Broome)では、約1週間過ごした。

最初に泊まった“キンバリークラブ”と言うバックパッカーズは、最近オープンしたみたいで、きれいでおしゃれだった。ツアーの予約をした時に、担当のおねえさんが「絶対おすすめ。私が行きたいくらい」と言っていた。(1998年の話)

真ん中に大きなプールがあって、バレーボールのネットまで付いていた。
そのプールを囲むように、客室と、キッチン、ラウンジがあった。
熱帯植物も植えられていて、確かに素敵だった。
しかし、今までボロい宿ばかりに泊まっていたせいか、だんだんと居心地が悪くなってきた。エアコンも効きすぎて寒い。スーパーも遠い。3泊して別の宿に移った。

次に泊まった宿はローバックベイ・バックパッカーズだ。
ツアーで仲良くなった、やすねえ&あおいが泊まっている。
オーナーがフレンドリーで、キンバリーからこちらへ移ると言ったら喜んで、車で迎えに来てくれた。海が近く、安心のボロさがあった。

やすねえの話
ローバックベイに泊まっていたある朝、寝ている僕を遠くから呼ぶ声が聞こえた。声の主はやすねえだった。そして、そんな遠くなかった。
大きな声が出ないのか、僕と同じだ。と親近感を持った出来事。

あおいの話
オーストラリアのスーパーで買える、紙パックのジュース。500mlの牛乳パックみたいな容器に入っている。安くておいしいので、旅行者に人気だ。
プライベートブランドなので、パッケージデザインがすごくシンプル。
“よく読まないとこうなる”って事件があった。

ジュース(Juice)と書かれたものは、果汁100%だから、そのまま飲める。
コンセントレイテッド(Concentrated)と書かれたものは、煮詰めて濃縮したシロップのようなもので、水や炭酸水で割って飲むための原液だ。

ジュースを買ったつもりで、コンセントレイテッドを買ってしまったあおいは、一口飲んで「ぶーーーっ」と噴き出した。さらに「このジュース甘すぎる」と文句を言う。気付いて大爆笑だった。


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