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旅の話.24 ピナクルス

パースからエクスマウスへ

西オーストラリア州のパースから、5日間かけてエクスマウス(Exmouth)
まで北上するツアーに参加した。Around Australia Adventuresという会社のツアーだ。参加者は18人で、半数の9人が日本人だった。オフロード仕様のマイクロバスに乗って出発した。

ガイドのマーク(Mark)は、オレンジ色のサングラスがよく似合う、がっしりした体格の、格好いい髭のおじさんだった。後で知ったが、この会社の社長だった。

バスはまず、砂丘に着いた。
当時はどこだかわからなかったが、多分Lancelinだったと思う。
そこで、サンドボーディング(Sand Boarding)をやった。
「スノボみたいなもん」とマークは言うが、雪と違い水分が無い分、滑らない。ゴーグルも無いので、風で舞い上がった砂が目に入る。
バスに戻ったら、耳も鼻も口の中も砂だらけだった。
だめだこりゃ。

ピナクルス

ナンバン国立公園の砂漠には、墓標のような大小様々な岩が無数にある。それらは大昔は木だった。長い年月をかけて化石化したそうで、やがて崩れて砂になるそうだ。美しいサンセットと合わさって不思議な風景だった。

砂漠の向こうはインド洋
レバノン出身のトニーはパースで化学の先生をしている。
西オーストラリアは夕日がきれいなとこばかり。

夜は近くの街のバックパッカーズに泊まった。
寿司屋のムラさんと、あやしいサングラスのミキさんと同室になった。
砂まみれの体をシャワーで洗い流している間に、マークが夕食の用意をしてくれていた。チリコンカンと、カリフラワーのチーズ煮みたいな料理で、これが無茶苦茶美味しくて、25年経った今でも時々思い出す。

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