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「伝える」より「伝わる」こと

今回は、i:stが大事にしていることのひとつである【「伝える」より「伝わる」こと】について、僕なりの考えを書きたいと思います。
 
以下、弊社HPの社長挨拶文より抜粋します。

私たちの仕事における使命は、メッセージをターゲットに「伝える」だけでなく「伝わる」ようにすること。「伝わる」というのは、単に情報伝達ではなく、人の心が動くことでもあると考えています。例えば、ターゲットが商品を購入したくなったり、企業から発信される情報に共感を持ったり、能動的なアクションを起こすということころまでを視野にいれながら、クリエイティブのアウトプットをしています。そのために、お客様の声はもちろんのこと、ターゲットの声にも全力で耳を傾けながら、どのようにしたら「伝わる」のか、ということを日々考え、時代の流れにも敏感にアンテナを張りながら真摯に取り組んでいます。現在、弊社のお客様のほぼ100%直接のお取引をさせていただいており、「伝わる」クリエイティブのために、声を直接お聞きすることにこだわっています。

どうしたら伝えたいことが「伝わる」のか。日々奮闘しながら仕事に取り組んでいます。

「伝わる」は、相手が主体

ここからは社長のメッセージを受けて、僕なりの考えを書いていきたいと思います。
 
まずは「伝える」と「伝わる」の違いについて。
 
「伝える」というのは、自分から相手に対して一方的に内容を伝達することです。相手が理解しているかどうかは関係ありません。自分が主体。
 
一方で「伝わる」というのは、相手の目線や立場を想像、尊重してコミュニケーションを取ることです。相手が理解してくれることを目指します。相手が主体。
 
よく会話はキャッチボールに例えられるので、この2つの違いについてもキャッチボールを例に説明してみます。
 
相手がグローブをつけていないのに投げ始めてしまうのは「伝える」です。5歳のこども相手に豪速球のボールを投げてしまうのも「伝える」です。こちらから一方的にボール(想い)を投げていますが、相手のことを考えていません。
 
一方で、相手がグローブをつけていないのなら、準備が整うまで待ってから投げ始めるのが「伝わる」です。5歳のこどもが相手なら、捕りやすい速さや軌道でボールを投げるのが「伝わる」です。厳密にいうと、ボールが捕れるかどうかは相手次第です。ですが、どうやったら相手にボール(想い)がちゃんと届くかを考えています。
 
実際のコミュニケーションでも、「伝わる」かどうかは最終的に相手次第です。いくら「伝わる」ように努力しても結果的に伝わらなかったということもあり得るでしょう。ですが、「伝わる」ために努力や工夫をするという、姿勢はせめて大事にしたいと思うのです。

大事なのは他者への想像力

キャッチボールの例えからもわかるように「伝える」ではなく「伝わる」ための最大のポイントは「他者への想像力」です。結果ではなく姿勢の話。
 
これは何もクリエイティブに限った話ではなく、プレゼンやビジネスメール、日常会話に至るまで、コミュニケーションと呼ばれるすべてに通じることだと思っています。
 
自分が言いたいことと、相手が聞きたいことは違うものであることが多いです。自分が伝えたいことと、相手が知りたいこと。自分が書きやすい文章と、相手が読みやすい文章。
 
すべて相手に合わせる必要はないですが、何も意識せずにいると自分の立場からのみの視点になってしまいがちです。そこで一歩立ち止まって相手の立場に立ち、他者への想像力を働かせることで、相手に「伝わる」コミュニケーションになるのではないでしょうか。
 
クリエイティブについても同じです。企業の言いたいことと、消費者の知りたいことにギャップはないか。企業側からの目線だけでなく、消費者の目線に立って考えることで、「伝わる」クリエイティブになっていくと信じています。
 
自分の想いや伝えたいことが多くの人に伝われば、仕事としてもうまくいくし、人間関係も良好になっていくことでしょう。そのために、「他者への想像力」を忘れることなく、よりよいコミュニケーションを心がけていきたいと思います。

最後に、アメリカの大手自動車会社フォード・モーターの創業者でもあるヘンリー・フォードの言葉を紹介して終わりにしたいと思います。
 
「成功の秘訣というものがあるとしたら、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることができる能力である。」
 
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