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【DX企業紹介18】西海陶器vol.2

人口減少、高齢化、気候変動、パンデミック、AIの台頭など人々を取り巻く環境が大きくかつ急激に変化する現代において、どの企業もDX(デジタル・トランスフォーメーション)は喫緊の課題となっています。
そんな中長崎県では、2021年度から「サービス産業経営体質強化事業」を実施しています。これはDXに挑戦する県内企業に外部専門家を派遣して伴走支援する事業で、事業2年目となる今年度は株式会社日本総合研究所の協力の元、県内企業14社のDXを推進しています。
2023年3月23日には代表企業に登壇いただき、2年間にわたるDX挑戦の成果を長崎県DXフォーラム(zoom)の中で発表することとなりました。

▼▽▼長崎県DXフォーラム応募フォームはこちら▼▽▼

フォーラム開催までに、昨年度に引き続き各企業がどのような「DXへの挑戦」をしているかご紹介していきます!


企業紹介18社目は、波佐見町から世界に陶器を届ける企業西海陶器株式会社です!

昨年度の課題と取組

西海陶器は、長崎県波佐見町から日本全国、さらには世界に向けて波佐見焼を製造・卸している企業です。その実力はApple社にも認められており、Appleで使用されているマグカップの発注を受けたほどです。
そんな西海陶器ですが、昨年度は、FAXによる大量の書類の処理や煩雑な業務フローに目をつけ、発注用のBtoBプラットフォームの開設やRPAの稼働開始などに取り組み、社内の多数の業務削減に成功しました。

波佐見町を代表する企業として

しかし取組を進めるうちにいくつか課題も見えてきました。DXを進めるうえで難しい分野である顧客との取引における電子化です。
西海陶器では波佐見町内に数多く存在する窯元から陶器を仕入れて卸しているのですが、窯元は一つ一つの企業規模が小さくデジタル化対応していない企業も多いため、どうしても発注業務が紙ベースになってしまいます。
波佐見町内の企業がデジタル化せずに紙ベースでの業務を続けていくことは、西海陶器だけでなく各企業が利益率を向上させていくうえであまり良い選択肢とは言えません。
そのため、西海陶器では今年度、各窯元にデジタル化していくメリットを一社一社伝え、少しづつ対応してもらうように取り組みを進めてきました。

DXの大切さを知ってもらいたい!

上記の取組の結果、一定の企業さんにはご理解をいただき、デジタル化の推進ができた一方で、まだまだアナログな手法で業務を遂行されている企業さんも残っています。しかし、ほとんどの場合、アナログな手段でのみ業務を遂行していくことは必ずしもベストではない環境となっている現在では企業規模の大小に関係なくデジタルの活用を視野に入れるべきです。
西海陶器では、今後は波佐見町内の銀行や商工会とも連携し、町内の企業のDXを推進することで、西海陶器だけでなく、関連する企業が、ひいては町全体が元気になるようなDXを目指し取組を進めていきます!

西海陶器 取締役常務 小林善輝さん

長崎県DXフォーラム(zoom)開催!

日時:2023年3月23日(木)18:30~19:30
参加費:無料
参加方法:オンライン(zoom)
登壇者:長崎県内のDX推進事業者3社程度
ご参加対象者:DXに興味がある方、
中小企業のデジタル活用に興味がある方、
長崎の未来を盛り上げていきたい方

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文責:株式会社日本総合研究所 藤澤元太郎


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