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やっと大宮の翁長の応援に行けた

記事の初公開日:2020年 12月 01日

V長崎のホーム新潟戦の翌日、福岡のベススタでアビスパ福岡と大宮アルディージャの試合がある。
大宮に移籍した翁長選手を応援しに行くには今シーズンはこの日が一番行きやすい。
すでに大宮の主力選手として活躍している翁長選手なので、今更感はあるのだが、やはり長崎で3年間応援し続けた選手、長崎の聖でなくサッカー選手翁長聖を一歩引いた場所から応援していく切り替えの機会も欲しかったので、ベススタに応援に行くことにした。

昨シーズンまで長崎のバックスタンドに掲げていた選手弾幕をお借りして持って行くことにした。KATARODEさんはいつもおもてなしで掲げる大宮のフラッグも貸してくれた。大宮ファンクラブに入った時に送られてきた応援フラッグもあるので、一緒に行ってくれるYさんの分も応援グッズがそろった。
少し前、twitterで知り合った大宮サポさんによそ者がゴール裏に行ってもいいのか確認していたので、今回はゴール裏で応援させてもらうことにした。
ただし、弾幕は確認していなかったので、ベススタ到着後すぐにコールリーダー近くの人に弾幕などの責任者の方を教えてもらい、その方にお話ししたら、後ろや横、メイン側の手すりならOKということだったので、ゴール裏入り口横の手すりに掲示させてもらった。
大宮のコアサポさんたちは若くて行儀がいい。少し神経質だなあと思わせる警備員さんの指摘にも素直に従って応援している。ドラムとクラップの仕方に工夫があって歌えなくてもしっかり歌になっている。長崎のゴール裏にはこんなリズムの工夫をして欲しいと思った。

福岡
         GK1
  3    50   33   22
  14    6   40   16
       26  9

         菊地
     黒川      島田
  翁長  小野    小島   山田
    山越   西村   畑尾
        GK笠原
大宮 

翁長選手は左WBでスタメン。
福岡の右側、3のサロモンソン選手、14増山選手、その前には懐かしのファンマちゃん
翁長選手はルーキーとしてファンマと同期にV長崎に加入した。大学までずっとFW・MFだった翁長選手は長崎でSBにコンバート。その年からSBとして試行錯誤しながらJ1昇格決定の試合ではゴールもきめて貢献し、J1のシーズンもスタメンとして活躍。ファンマの長崎退団まで2シーズン一緒にプレーしている。

右の山田選手側も輪湖選手と石津選手と手強い。
山田選手も 本職はCBだが大宮では慣れないサイドをやっている風に解説や実況さんが紹介するが、ちょっと違うんだよね。山田選手は大学時代に2年ほどサイドバックだった。高木監督はそれを知っているからこそ彼にオファーしたんだろう。

高い身体能力をベースに技術と走力で攻撃をコントロールする翁長と同じく高い身体能力と守備力をベースに瞬時にパワーを発揮し個でもゴールが狙う山田の両サイドは、ピッチの幅を使って攻撃するスタイルが好きな私にはなかなか魅力的な組み合わせだ。

福岡は個々の身体的な強さがある上にすごくオーガナイズされたチームになっている。すごく手強いチーム。強いけど荒くない。洗練された感じさえする強さ。対する大宮の選手たちが初々しく見えるほど。
前半、すごく締まった試合で拮抗していたと思う。
後半、試合が動いた。相手右サイドのサロモンソン選手のクロスをファンマが頭で合わせてゴール。
クロスが上がるまで翁長選手はコースの内側をケアして並走していたしクロスの瞬間も飛んでブロックしたがコースは変えられなかった。ファンマがヘディングした瞬間センターバックが3人とも立ちん坊で動けていない。少しづつ残念が重なった失点なのかな。
翁長選手は、この失点をすごく重く感じていたと思う。
その直後のワンプレーに彼の責任感が強く現れていた。
59分ごろ、福岡の左サイド石津選手の突破を止めようとした畑尾選手が交わされてファーフェーライン近くまで上げていたディフェンスラインの裏を取られた。石津選手から左サイドを走ってくる遠野選手にボールが渡りシュート。笠原選手が止めきれずあわやゴールという瞬間、必死に走り戻ってきた翁長選手が飛び込んでヘディングで弾き返してゴールを阻止した。
あきらめない執念のシーンだがダイジェスト版には収録されないだろう。残念でならない。三門選手がいない今、その責任を少しでも自分が受け継がなければと思っているのかなと思わせる翁長選手の好プレーだった。

その後、イッペイ選手が入り、山田選手もアウトしたあたりから、大宮は幅を使った攻撃が影を潜め、中央と右側で忙しく縦に攻める攻撃になっていった。
この形になると関わる選手みんなが猪突猛進で周りが見えなくなる嫌いがある。センターバックも目の前のスペースにつられて右側にボールを入れてしまうが、その後ろがどん詰まりで個の力の勝負になる。それを何度も繰り返す。
左サイドで翁長選手が呼んでいる。一度左に預ければいいのになあ。まだそこまで信じてもらってないのかなあ、残念だった。
最終的には福岡のゴールを崩せなかった。

本当に悔しい試合だった。
前日の長崎の試合以上に手を叩いて応援していた。
あと少しの違い。最後までプレーをやりきる執念。
それは次のシーズンに向けてのチーム立て直しをし始めたチームと今まだ目標が目の前にあるチームの気持ちの違いかもしれない。それは仕方がないこと。
でも今の初々しい大宮のチームは応援したくなる魅力がある。来シーズンもファンクラグ継続するだろうなあ。

試合後、翁長選手が福岡のスタッフさんと声をかわしてる。だれかな?と思ったけど、メグさんではないかな。福岡のヘッドコーチ吉田恵コーチ。昨シーズンまで長崎で翁長くんもお世話になった人だ。
福岡の若いDF上島選手は中央大学で翁長選手の後輩にあたし、中央大といえば長谷部監督も出身だったはず。3人も揃うのはめずらしい?

選手たちがゴール裏のすぐそこまで来て声援に応えてた。負け試合になったので翁長くんもややうつむき加減。弾幕は見えたはずだが相変わらずの愛想なしで手も上げずに通り過ぎていった。まあそれが普通だね。負けたのに手を振ったり笑顔で写真に応えたりされると「何ヘラヘラしてるんだよ、勝てよ!」と言いたくなるので相変わらずさに正直ホッとした。
思った以上に22番のユニを着た人がいた。(ファンマのユニの人もいたけど😅)
大宮の翁長聖
白のアウエーユニがよく似合っていたぞ。
埼玉出身や大宮アカデミー出身でなくても河本選手や三門選手のように愛され、リスペクトされる選手になっていくだろうか。一歩引いたところから見続けるつもり。

弾幕をださせてくださった大宮のサポーターのみなさん、ありがとうございました。

帰りがけに立ち寄った博多駅のイルミネーションがやけに輝いていて目に沁みた

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