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ハッピーで埋め尽くしてぇ!は決意?哀願?どっちでもいんだよ、KICK BACK

京都では24時からチェーンソーマンが流れないので、諦めて速攻で寝た昨夜。

全力で起き、朝からアマプラでキメたチェーンソーマン。

数多の企業が社運をフルベットした狂気のアニメ、チェーンソーマン(以下CSM)

やっぱり良が過ぎた。

1話に相応しいヒーローのオリジン、最強の1話だった。

諸々書きたいことで溢れているけれど、それは置いておいて、今日は主題歌の話がしたい。

ちょうど先週の米津玄師のライブで聴いた新曲、『KICK BACK』がこれまたとんでもない曲だった。

前曲のM八七から打って変わり、久しぶりの暴力的なテイスト。大衆ウケするようなしっとり曲が続いてファンが爆増した直後にカマすこれぞ!のオンパレード。

絶叫とはまた違う絞り出すような圧に紛れ込ませる救済を求めるメロディ、そしてサビの「ハッピーで埋め尽くして」に含まれる過重積載の圧倒的なパワー。最高だ。

さて、この「ハッピーで埋め尽くして」についてだ。

果たして「ハッピーで埋め尽くしてェ!(決意)」なのか、それとも「ハッピーで埋め尽くして……(哀願)」なのか。このサビを聴いた直後からずっと考えている。

幸せに生きていたい、楽して生きていたい、腹一杯飯を食いたい、女を抱きたい、乳を揉みたい。やまない雨はないのなら、その前に傘をくれ。前向きな生と性が混ざり込む主人公デンジのイメソンとして完璧な曲なのではないだろうか。

ハッピー、つまりは幸せの概念を未だ知らず、目の前の僥倖全てを幸福と認識する何も知らない、知らないと言い聞かせるデンジの「これまで」と「これから」によって解釈が変わってくるこのサビ。

原作勢なので全てを識っているけれど、来週の2話を経て聴く3話のオープニングとしての『KICK BACK』は、これまた違って感じられることに違いない。

全部奪われてきたのだから、奪い返してやる。そんな卑屈な原動力ではチェンソーは駆動かない。

己の意志でスターターロープを引く決意表明によって引き出される、止まるところを知らない幸福実現を果たすまで停止することのない、血で血を洗い、その血で口を漱ぐエログロナンセンスラブロマンスバイオレンスアクションetcのCSM。

これから「人間」としての「幸せ」とも「仕合せ」とも書ける「しあわせ」を追い求めるデンジのテーマ。

「努力 未来 a Beautiful Star」の全部に詰まってんだよなぁ……

とまでは思ってたんです。

いや違うわこれマキマさんの曲でもあるぢゃん!!!

突然カットインしてくる『あなたのその胸の中』の言葉。これマキマさんが作ったファンメイドのCSMのリング入場曲やんけ。

怖い、怖いよ玄師。俺あんたが怖いよ。もうあんたがこれから先の本気アニメOPはやってくれ。

どうせレゼ編は映画化するんでしょ?3分ちょいのOPフル尺で流す長回しアクションからエンディングでレゼの巨大解釈ED歌ってくれ。逆にKing Gnu曲でプロデュース米津玄師でもいいから。

頼む、俺も幸せになるからよ。ハッピーで埋め尽くすからよ。

また来週まで生きる理由が出来てしまった。努力、未来、a Beautiful Starだ。

サムネイル引用
藤本タツキ/集英社・MAPPA

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