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カラスミは自分で作るものではない。でも作ったらそれはそれで生活が整う。(カラスミを作ってみた記録)

カラスミを作ってみた。

色々文献とか見つつ作ってみたら美味いのが出来たから、作り方を共有します。個人的に美味いのを作るには20日くらいかかる想定でいいかもしれません。最速だと天候に恵まれたら10日くらいで出来ると思います。予算はざっと6000円くらいなので、雑な計算で1本あたり1500円くらいの原価でしょうか。多分倍作っても酒とかは余るので、本気出せば1本あたり原価は1000円切るくらいで考えてもいいと思います。

はい。カラスミの素、ボラ子です。ブレてますね。テンション上がって歩きながら撮ったからでしょうか。
これは12/22に買ったから気持ち高いです。4腹で3650円でした。1腹920円くらいです。
今はおせちのカラスミ需要が終わってきたので値崩れしているのではないでしょうか?

買ったボラ子を血抜きします。マチ針を消毒して、血管に刺しまくります。貫通しないくらいがポイント。穴をあけて、ひたすら血をこそぎ抜く。ショートカットを挟みつつやりましょう。手を入れて「ンアッツッ!?」にならないくらいのギリを攻めるくらいの気持ち塩を入れたお湯を張った鍋に15秒くらい入れて、その直後に氷水に入れる。そして血を抜く。
これを2-3セット続けて、水に漬けましょう。一晩漬けます。

水に漬け終わって、ある程度塩が抜けたら塩漬け工程です。バットの底に塩を敷いて、上にボラ子、そして上に塩をかける。これをおよそ1-2日。比較検討をするために1腹ずつ塩漬け期間を1日と2日に分けてやってみたところ、1日だと若干浅いし2日だとちょうどいい?になったかと思われます。

塩漬け期間が明けて、漬け込み過程に入ります。1腹は日本酒+焼酎(2:0.7くらい)、もう1腹は日本酒+ウイスキー(2:0.5くらい)で漬けてみました。ウイスキーの方は色が最終的なカラスミの色が茶色くなった気がします。
日本酒+焼酎群は2日漬け込み、日本酒+ウイスキー群は3日漬け込みしました。3日漬け込んだ方が良かったかもしれません。

漬け終わって塩抜きが終わったボラ子を干します。ひたすら干す。ネットでは排気ガスに触れるのを考えれば、日中干して夜は冷蔵庫×n日干しの方が適しているかもしれません。
今回はとりあえず日中天日干し&雨が降りそうなら極寒のキッチンか玄関に放置をしてきました。
干し網はAmazonで適当に買ったやつを使ってます。これで干しマッシュルームを作ったら大体上手くなる化け物の調味料が完成したので、追々書きたくなったら書きます。

毎日干して、毎日表裏に乾燥を防ぐための日本酒を塗ります。保湿です、保湿。自分が使ってる化粧水よりも高い日本酒をカラスミに塗っていました。

これをひたすら続けて、触って(ん?固い…?)を感じられるくらいになってきたら、さらに3日干しましょう。

いい感じに固くなってきたら、さらに干してもいいし、食べてもいいくらいだと思います。
私は正月に1本食べたけどいい感じでした。ちょい固だったから生カラスミって感じです。最速4日干しでいける気がします。

餅を揚げて、そこにスライスしたカラスミをぺぺっとのせるとアホみたいに美味い。カラスミをスライスして大根に挟んで寝かすと、大根の水分がカラスミと絡んで馬鹿みたいに美味いです。日本酒がするする溶けていきます。

この前デパ地下行ったんですよ。カラスミが1本7200円だったのを見てヒュッとなりました。俺は金を作っている…?になってしまう怖さを感じた日でした。

いやまぁでもカラスミが高いのは間違いなく手間賃です。ヤバいもん、アホほど手ぇかかった。

そして、1本あたり1000円そこら、ちょい高いふりかけ相当に成り下がったカラスミは、今も冷蔵庫で2本長期熟成されています。雑にペペロンチーノにでもかけて食えばうまいし、1つ30円くらいの冷凍うどんをチンして出汁醤油をかけたやつに振りかけたらちょっとした料理屋の〆のポテンシャルを発揮する。もはや万能調味料どころかバフ剤です。

スパイスからカレーを作る気概があるのなら、ボラ子からカラスミを作るくらいの楽しみを冬に控えてもいいのではないか。そんなことを感じながら楽しんだ冬仕事でした。おすすめです。少なくとも生ハムの原木を家に置くよりかは充実するのではないでしょうか。

まだ間に合うので、ぜひ。

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